15 【#北海道コンサドーレ札幌×#アビスパ福岡|ハイライト】2023明治安田生命J1リーグ 第9節 | 2023シーズン|Jリーグ

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【#北海道コンサドーレ札幌×#アビスパ福岡|ハイライト】2023明治安田生命J1リーグ 第9節 | 2023シーズン|Jリーグ

https://www.youtube.com/watch?v=FTVbA4bz0M0

3分。
相手の右サイドバックがワンタッチでGKに返す技術がないのを感じ取って、山岸のハイプレス。
サッカーにおいて純粋な実力もそうだが、相手の技術やメンタルの状況を察知する能力も大事。
これが中堅やベテランの若手にはマネが困難な芸術。
よほどやらないとカードは出ない。
結果的にファールを取られたが、あれくらいで構わない。

4分。
このFKボールをGKに返され、前線のマンツーマンを確立させたところで、浮いた中盤の、こちらからして右にピンポイントで通され、そこから逆サイドに展開。
小田は時間をかけて追い込んでから、スライディングしたが、すり抜けた相手のクロスがリフレクション。
こぼれ球を人込みを縫うようなボレーで叩きこまれた。

守備のセオリーとして、最終ラインは基本的に1人余る。
そこで、ハイプレスに行くと、相手のGKまで含めて、9人で11人を相手にしないといけなくなる。
という事は、前線もイケイケにならずにある程度引くか、浮いていた選手へのプレスと最終ラインの同数あるいは、一人足りない状況を一時的に作るリスクを背負って戦わないといけない。
そこまでの連動がないから、スライディングの不発に、リフレクションの不運や最後のシュートの高難度はあったものの、相手のゴールまでに繋がってしまった。

12分。
何かテキトーにクリアして、前線に展開したのがカットされ、カウンター返し。
その前の選手が体についた勢いのままプレスをかわされたのも問題だが、その次のケネディが足まで出して、滑らせたのはもっと問題だった。
スライディングは素人うけするが、ベッケンバウアーの言葉を知っているだろうか?
結果的に、自由にドリブルしてパスを出させる余裕と時間を与え数的不利で、こちらの右に展開されスルーパスから折り返しされてゴールを決められた。
ある意味で、フロントやライトファンを納得させるための長谷部監督のお灸だと信じたい。
守備は組織。
ここのフィジカルも大事だが、集団での連携も大事。
怪我なら仕方ないが、ベンチからも外れている宮大樹の不在の意味を感じさせる。
宮は機動力がない。
ハイプレス戦術にそぐわない。
しかし、機動力のある選手を揃えても、ユニットやチームでの連動がなければ、アビスパの堅守はなくなってしまう。

アタッカー陣として参考にするべきは18番のドリブルと14番のランニングだ。
14番は中央ではなく右サイド(こちらの左サイド)に動いた。
中央で難易度の低いパスコースはない、そこで人の少ないサイドに流れた。
この前後で、
18番はタッチを変え、後追いのこちらの守備を引き寄せた後、深いアウトサイドでかわし、逆サイドに展開。
ワンテンポためを作って、スルーパス。
そこに加速してオーバーラップした選手が追いつき、こちらの中央が整う前に、折り返しからゴールになった。

誰がミスかと言えば、皆ちょっとしたミスを重ねて深い位置までの侵入を許し、ゴールを許した。
上位進出のためには、カウンターだけでは引分けだけになるので、殻は破らないといけない。
しかし、その事の持つ複雑な意味を噛みしめてやらないとそれはない。
それは、個々の選手がアビスパと永遠に契約しようがしまいが、加齢に代わるなんらかの進歩をしないといけないという話。

30分。
こちらの左からの相手のCK。
なんか黒ラベルに飛ばした?
入れ替わりによるフリー創出は今後も警戒したい。

32分。
紺野はボールを失わなかったのは良いが、自分の筋力と体勢で、無理にシュートするべきだったかは疑問。
恐らく、キープの中で生まれた半身フリーの選手をポストに使ってシュートを撃った方がゴール確率は高かった。

45分。
序盤の逆サイド。
同じようにタッチが甘くなったのを見逃さず、山岸がカット。
足裏で紺野に。
紺野がシュート性のスワーブをルキアン。
タッチが外にずれて左足でシュートをふかす。
山岸のカットの前も、紺野がハードに追い回していただけに、ちょっとかわいそうだが、まあ、それをその場で気にしていても仕方ない。
ハードに守備で追い回すことは、フィニッシュの精度を落とすこととコインの表裏。

47分。
ケネディのあれはやむを得ないかもしれないが、ゴールされた時の小田と同じように、下がりながらディレイすべきで、アフターと認識されてイエローされたのはもったいなかった。

50分。
相手の二度のファールを早いリスタートで無理やり右サイドへ展開。
紺野の曲げて落ちる相手DFの斜め裏へのクロスを山岸がGK上を通すヘディング。
ケネディを金森に代えての4バックにして、良かったのだと思う。

52分。
二匹目の土壌を狙った、金森のロングクロスをルキアン感じ取れず。

そこからすぐに相手のスタンディングタックルによるパスで、受けた相手の、今季の幻のゴール大将に選ばれそうなハーフラインすぐのところ露からのロングシュート。
事前のハンドに救われたが、ターンするときのつつかせない工夫を加えておきたい。

56分。
PKをルキアンが沈める。

73分。
湯澤のファールは不用意だったけど、それをさせたファールがもっと良くなかった。

83分
紺野や中村に負けじと金森も曲げて落とす。
惜しかった。

91分。
止めて蹴る、最後のフィニッシュの相手の早さ。
速さではなく早さ。
ここをよく見て体得しておくと、アタッカー陣はゴールに繋がる。

ということで、奈良と前を育ててもらったコンサドーレ札幌と勝ち点1を分け合う2-2.
諸般の事情でやっていた部分は致し方ないが、不用意なプレーをクセづけると、常勝は遠い。

また、繰り返しになるが、味方の弱点を補い合う、長所を引き出しあう落としどころのレベルを高めていくコミュニケーション。
それが、目指すべきポイント。

多くのチームに追い越されたのは残念だが、首位神戸の敗北によって、首位との勝ち点差は縮まった。
また、連動するタイミングを間違えれば、降格圏の札幌からさえ勝ち点2をこぼす程度の実力であることが再確認できた。
盾を大事にしながら矛を覚えていくアビスパの矛盾。

次は土曜日の川崎フロンターレとの試合。
川崎の怖さは、主力を放出し、弱点がばれたチームが、全てをかなぐり捨ててカテナチオの勝ち点1に徹して来ること。
そして、それがいつになるかわからないという事。
アビスパも、攻勢に出るともろいことは判明しつつあり、監督が守備のリスクヘッジを高めながら攻撃に出るのか、守備中心に回帰して、根競べで勝ち点1に行くのか、そのへんは、もう現場でしかわからない部分だから、週末を楽しみにしたいと思う。

個人的には、フロンターレはファンがまだ勝利を諦めきれていないと思うので、守備を固めて釣り出して1-0で勝ってほしいと思う。
いずれにせよ、スタメンだけでなく、ベンチ、ベンチ外も含めて、次の試合も臨んでほしい。
それがいかに難しいかは、下部リーグや学生リーグでさえ大変だったので、よく知っている。
2023年4月25日 15時25分 エア指揮官。

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