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これからはエッセイとか読書感想文とかを上げていきます https://soundcloud.app.goo.gl/qpUfj https://big-up.style/6YTmyC7ZBM

最近の記事

スチールローカル床屋ドラゴン

 髪が伸びてきた。いつ上司に髪の長さを注意されるかビクビクしながら誤魔化し誤魔化し仕事をしていたけれど、先日取引先のお手洗いで鏡を見たところ、営業職というにはあまりにモサモサとした冴えない男が映っていたため重い腰を上げて髪を切りに行くことにした。  50代くらいの男性理容師が営んでいる、家から一番近い床屋にした。床屋と家屋が一体になっていて、暖簾で区切られてはいるがお店の奥がそのまま居間に繋がっている。僕の母方の祖父母家は理容院なので、それと近い感じを受けてなんとなく親近感。

    • 俺はクリープハイプのことを本当はどう思っていたんだろう

      クリープハイプのトリビュートアルバムが出た。最近は追うどころか全く聴いていなかったから、寝耳の水というのも厚かましい話だけどちょっとびっくりして、久しぶりに聴いてみた。 自分がMy Hair is Badとかアジカンとかチャットモンチーとかの所謂邦ロックを聴き始めたのが確か高校2年生くらい。それまではずっとボカロと歌ってみたを聴いて過ごしていた。 そんな人間が何か知らないがバンドというものに興味を持ち始めて、クリープハイプもその時期に知ったバンドのひとつだった。 正直めち

      • 古本、鉄器、賢くない人たち

        京都へ  お盆の連休を利用して、京都の友人のところへ遊びに行きました。  お金が無いので、残り2回分の青春18切符を同居人から5000円で買い叩き、行き・帰りの運賃を工面。  仕事が終ったその日に発ったため出発時刻は夕方五時をまわり、そのせいか電車も思っていたより混んでいませんでした。  ただ、琵琶湖線とかいういかにも琵琶湖が見えそうな名前の電車にも乗ったのですが、それに乗る頃にはすっかり日も落ちてしまって、残念ながら車窓からは暗闇しか見えませんでした。  およそ5時間く

        • 死体の町に住む

           今年の四月、就職を機に隣の県へ引っ越してきた。それが結構な田舎で、大きな通りを離れれば夜なんて真っ暗である。  加えて、動物を見かけることが多い。原付を走らせているとイタチや蛇が偶に飛び出してくる。田んぼではサギみたいなデカい鳥がよく飛んでいるし、脇の水路にはたくさん亀がいる。僕は見ていないけれど、一度近所にカモシカが出没したみたいで、町の放送局が近寄らないよう注意を促していた。会社の上司が言うには、昔はキジもいたらしい。「ケーン」という鳴き声がして家の窓を開けると、キジが

        スチールローカル床屋ドラゴン

          「旅行者の朝食」を読んで

           確かに本の大筋は捉えているけれど、「あらすじ」という役目を与えられたスペースで著者の渾名地味な特技の説明に半分も費やすのはどうなんだ。一応「食べ物」というテーマで繋がっているものの、ツバキ姫云々の話は結局、作中でほんの三行語られるだけ。よくわからんが、あらすじを書いた人にとっては、この話がめちゃくちゃツボだったのかもしれない。  文庫本のカバーには基本、本の著者について簡単なプロフィールが載っている。でも僕はあまりそこに目を通さず本編を読み始めてしまう。僕はある程度文章を

          「旅行者の朝食」を読んで

          アルバム曲+‪α雑記感想

          デコイショップという名前で2枚目のアルバムを出しました。 ので、せっかくなので調子に乗って自分の曲について書いてみようかなと思います。解説未満感想以上という感じ。 ①ドアベルは泣かないRight 大学1年生のとき、作曲を始めてから一番最初にちゃんと完成させた曲。完成といっても荒削りすぎたので、アルバムに入ってる音源はコードとメロディだけ残して全部録り直したもの。当時と比べると歌もちょっとうまくなったカモ! 作詞もほとんど初めてで、今思うと表現が陳腐だったり韻の踏み方が

          アルバム曲+‪α雑記感想