ゴールを捨てたら、見えてきたのはスタートラインだった。
ムスメが行きたいと言った「多様化学校」の説明会。
そこには、中学のフリースクールも併設されている。
だから、小3の息子にも一緒に行こうと誘った。
兄妹だからって、同時に入学して欲しいわけではないんだよ。
あと3年。
いまあなたが行くことを選んだオルタナティブスクールは、対象が小学生までだからさ。
フリースクールを見ておくことで、次の段階を考える時期がきたときに自分の中での選択肢が増えるじゃない?
ちょっと早いかもだけど。
たくさん、そういう場所を知っておくといい。
ムスメも半年前に見たイメージが、いまここで花開いたから。
知っておくことって、大事なんだなって思ったんだよ。
子どもにはまだずっと先に思えるものだろうけど、3年なんてあっという間。
その間に学校に戻るとは、ママはもう思っていない。
あそこがあなたの居場所だとは、もうママは思えない。
もちろん一番大事なのはあなたの気持ちだから、
公立の学校に戻ろうかなって思うときがきたら応援するし、別なスクールがいいなって思うなら一緒に探しにいくよ。
ママはさ、
(やっぱり学校には、行かせないとじゃない?)
(これじゃ、家のなか快適過ぎだよー)
悪気はないであろう言葉が、親しい人からこぼれ落ちることにもまだ、気落ちしたりする。
まだまだ胸張って「これでいいの!」と声に出して言えなくて、そうだね~って相づちで返すことしかできてないんだけどね。
目線だけは上を向いて、眼にはチカラを入れて(分かってもらえないよね。だけど、そうじゃないんだよ)と心の中では抗っている。
こどもの笑顔を引っ張り戻すために。
家庭内を安全基地にするために。
頑張ってきた結果がいま、こうなってるってだけだから。
子どもが外に出られない。
無表情で泣いている。
暴言吐いて暴れてる。
そんなとこ、誰にも見せてないし見せられる状態じゃなかったから、想像できないでしょ?
いま目の前の子どもたちは楽しそうに、笑っているもん。
でもこれは、取り戻した笑顔なの。
これをもう失いたくない。元に戻したくなんてない。
心の中で(生きていたくない)そう叫んでいたかもしれない、あの頃の学校に行けなくなった息子自身。
生きていてくれたほうがいいから。
笑っていてくれたほうがいいから。
行きたくない学校には、行かなくていい。そこだけがゴールじゃない。
他にも、もっと居場所はたくさんある。
どこに行ったって、いいんだよ。
探したそのあなたのゴールテープが、今度はスタートラインに変わる。
そこからがまた、新たな出発だ。
輝いて見えると思わない?
そのスタートライン。
説明会の序盤で
「ぼくはここには通わない。オルスクがいいから。」とはっきりと宣言した息子。
『うん、いいんだよ。中学からも色んなスクールがあるよって、知ってもらいたかっただけだから。』
中学フリスクの先生が言う。
『近くの川で川釣りができるんだよー。釣った魚は校内の使用してないプールに放してて、雨の時はそこでも釣りをしてるんだよ。』
釣りがしたい息子はそれを聞いて
「…中学からはここに通うかも🥴」とニヤけながら静かにつぶやいた。
あなたの人生が彩りあるもので、これからが溢れていきますように。
◎息子がやりたいことをやらせてあげられる方法を、私も見つけてあげれたってことじゃない?自分のことも褒めてよくない?(自画自賛✨)
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