見出し画像

キジバト騒動、その後

「キジバトが巣を作りました」と楽観的なつぶやきと写真を投稿してから時間が経ちました。その後わかったことや決めたことをお伝えします。


1  キジバトの習性について

○ 1年に3回ほど産卵する。
○帰巣本能が高く、1度作った巣に戻ってくることが多い。
○糞の除去は、土鳩ほどではないが、アレルギーの元にもなり、取り除く際には注意が必要。(手袋、マスク、ゴーグル、ヘルメット等頭髪を覆うもの、長袖、長ズボン)

 これらは遠くに住んでいる妹に相談してわかったこと。私は「困ったけれど、巣を作ったら、卵にも命があるので取り除きはできない。一回なら巣立ちを見守ろう」と考えていた。だが、そういった甘い考えは砕かれた。

2  卵を持ったら保護される

 『鳥獣と鳥類の捕獲採取及び損傷してはならない』と言う法律がある。ひなや、卵を移動することもを禁止されている。また鳥類を扱う専門業者は決まっていて、除去を依頼するには、役所に申請書を出さなければならない。

3   巣をどうするか、今後の方針を立てる

 妹は、キジバトがかわいそうなのはわかるが、困ることが多いので、今すぐ取り除くようにと言ってきた。そうなると卵はもうダメになってしまう。やはりそうするしかないのかと思って、県の鳥獣保護センターに相談をした。すると、
「まず、卵があるかどうかの確認をしてください」
私が「親がずっといて確認ができない」と答えたら2階のベランダから見えませんかとの事。「ちょうど屋根の張り出しがあり見えない」と答えると、「親がじっとしているならば、ほぼ間違いなく卵を抱いている。オスとメスが昼と夜で交代して卵を温めている」との事だった。
 専門業者に今、巣の除去を頼んでも、産卵時期の真っ只中なので、すぐにまた巣を作る。そこで今回、巣立ちを待って空の巣を除去し、キジバトが二度と巣をを作れないように、枝を切ってしまうのはどうかと。
 現実的な案が聞けたので、妹にも伝え、今回限り、巣立ちを見守ることにした。

4  キジバト騒動で考えたこと

○自分の考えは甘く、世間一般のものとはかなりずれていると自覚する。

 今までも小学生相手に37年間、仕事をしていたのでずれていると言う実感はあったが…【かわいそう】と言う感情に引きずられて判断に迷う。妹が「お姉ちゃんの友達に相談しても、こういった現実的な問題はどうだろうか?」と言うので、試しに聞いてみた。すると
「庭を歩いていたキジバト、やっぱり巣を作ったね。ウケる〜 ひなはかわいいだろうね。『キジバトの恩返し』があったりして(笑)」

 さすが私と気が合うだけに、感想もとても楽観的。こういったポジティブ思考で、物事がうまくいくことも多いが…。

○困った時は、自分と価値観の違う人に相談をする。

 私にとって、理性的な妹が頼りになる。単なる感情論ではなく、今後の見通しまで考え、判断ができるので頼りになる存在だ。

○ 買うつもりのないものや、サービスの誘いなど、はじめの段階できっぱりと断る。

 キジバトが庭を歩いている時、小枝をくわえていたので「だめだよ」と言ったら、ポトンと枝を落とした。その姿があまりに可愛く、とぼけていたので、私は笑ってしまった。知らず知らずのうちにウェルカムの雰囲気を出していたのだろう。

 キジバトはとても警戒心が強いと言われる。道路沿いのさして高くもない木に巣を作ったところを見ると、このキジバトたちも、かなり考えが甘いのだろう。
無事にひなたちが成長することを祈るばかりである。
 
 子どもが生まれたら攻撃的になるので、一眼レフカメラも持っていない私は、写真を撮ることは諦めて、遠くからその成長を見守りたいと思う。🐣🐤


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?