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ファンタジー

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空想のおもむくまま,自由に書いています。近くの公園のベンチに座ると何故だかアイデアが浮かびます。
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#ナチュラル

#1 「ナチュなる坊や」の思い 不毛な夫婦の口喧嘩について

ぼくは はるま3才、みんなから「ナチュなる坊や」ってよばれているんだ。なぜって ぼくの話す言葉は、なぜか全部「ナチュなる」に変換されるから。 たぶん、パパやママがぼくの本当の言葉を聞いたら、腰を抜かすだろう.だって、ぼくは、3歳とは思えない洞察力をもっているから。 今朝のパパとママの会話だってそうだ。いつも同じことがぐるぐる回っているばかり。 今日はパパのお休み。ママはパパの大好きな唐揚げを入れたお弁当を作り、公園にみんなで出かけ、芝生でくつろごうと楽しみにしていた。

#2 「ナチュなる坊や」の思い ママがぎゅ〜っ!

今日はいつきちゃんのところに遊びに行った。家が近所で幼稚園が いっしょ。 ぼくのママが、いつきちゃんママに相談している。「うちのはるま、先週3歳になったのに、まだ『ナチュナル』しか、言葉が出ない。心配だから、どこかに相談した方がいいのかなあ」 「そうねえ〜。私は、はるまちゃんの『ナチュナル』には、いろいろな意味があるように思えてしかたがない。一回一回表情が違うし、言い方にも変化がある気がするんだよね。何よりはるまちゃんの笑顔は、まるで天使のようだから。今はこれでいいのかと