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獣医学部2年生(授業編)

ここでは獣医学部の2年生で学ぶことについて書いていきます!

2年生になるといよいよ本格的に専門科目が始まります。
私の大学では解剖学、生理学、微生物学、薬理学、組織学などがありました。
2年生になると実際に動物を扱う機会も大幅に増えます。1年生までは座学が中心でしたが、2年生になると実習も入ってくるので、当時はいよいよ獣医学部らしくなってきたなと内心ワクワクしていました笑
獣医学部1年生の記事に引き続き、今回もそれぞれの学問についてどういうものなのか、書いていきたいと思います。

解剖学

1年生からの引き続きです。
1年生では骨と筋肉をメインに学習しますが、2年生からは臓器を中心に学びます。
単に臓器といっても、各臓器の構造から機能まで学ばないといけないので範囲は膨大です😭

これは獣医学部ならではだと思うのですが、動物種ごとの違いも覚える必要があります。
機能はだいたい同じなのですが、構造が結構違います。
例えば腎臓の形だとか、肝臓や肺の分かれ方などです。
犬、猫だけでなく、馬、牛、豚、鶏、うさぎなども覚えないといけません。

なかなか大変ですが、私はゴロを作ったりしてなんとか覚えました😅
テストまでに全てを隅々まで覚えるのはやはり不可能なので、大事なところを掻い摘んで覚えていきます。

生理学

これも1年生からの続きです。
私の大学では生理学はABCの3つに分かれていて1年後期から2年前期にかけて1年間学びました。
1年生のうちは体内で情報を伝えるしくみや体を一定に保つための仕組みなど、生理学の基本的なことを学び、2年生からは脳の機能や腎臓の仕組みなどの各論について学びます。
1年生で習ったことが理解できていれば、2年生で学ぶこととの繋がりがわかったりして結構楽しいです😀

微生物学

微生物学では細菌やウイルスについて学びます。
細菌、ウイルス共に種類がたくさんあるのでこれまた覚えることばかりです😅

また、細菌もウイルスも分類があり、細かく区別されています。
例えば、細菌でいえば、グラム染色という染色で染まるかどうかで分類したり、形状で分類したりします。

ウイルスでいえば、ウイルスの中にある核酸(DNAやRNA)が何本で構成されているかやウイルスを包む膜(エンベロープ)の有無でも分類されます。
微生物学の段階ではまだ覚えなくてもいいのですが、最終的には病原体が引き起こす病気の名前や症状まで覚える必要があるので大変です。
(3年生以降で習う感染症学や人獣共通感染症学でもう一度細かく学び直します。)
さらに、動物ごとにかかりやすい病気も異なるのでそれも覚えていかなければなりません。
獣医になるって大変ですね💦
でも、病気については他の科目でも何度も学ぶので繰り返すうちに少しずつ頭に残るようになってきます。

薬理学

この科目では薬が体内でどう働くのかやどんな薬があるのかを種類別に学んでいきます。
生理学で学んだ基礎知識が頭に入っていると薬の作用の仕方が理解しやすいです。

作用については理論的な要素も多く、考えればある程度は予測できるものもあります。ところが、薬の名前を覚えるのが大変でこれに関してはひたすら暗記しないといけません。
ペントバルビタールやメトクロプラミドなど、カタカナの羅列です😅

一回の試験でこのカタカナの羅列を数十個覚えないといけないので最初のうちは覚えるだけで必死でしたが、テストの回数をこなすうちに、覚え方のコツが掴めてきて、短時間の勉強で試験を突破できるようになりました!
勉強法についてはまた今度記事にできたらと思っています。

組織学

組織学は学問的には解剖学の延長のようなものです。
解剖学では筋肉や臓器をマクロの視点で見てきましたが、組織学ではこれらをミクロの視点で見ていきます。つまり、組織学では解剖学で習ったものを細胞レベルの大きさで見るのです。ただ、組織学では単に臓器を拡大しただけでは構造がわかりにくいので臓器を薄く切って切片をつくり、染色して見やすくしてあります。顕微鏡レベルの細かな作りを学んでいくのが組織学です。

2年生になると急に授業の難易度も上がりこの先やっていけるのか不安になります。
実際に私がそうでした。
ですが、分からないながらにもとりあえず暗記して理解しようとすることを繰り返していくうちに点でしかなかった知識が繋がって線になるときが来ます。
そうなれば勉強へのモチベーションもアップするので獣医の勉強が楽しくなるはずです。
分からなくてもとりあえずテストに受かるために地道に暗記をすることを繰り返してください。


それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!


2年生の実習についてはこちら↓

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