ずる賢さと自信【保育士日記】

こんばんは。さぼてんです。
今日は保育士日記です。

先日、月刊絵本を一人一人に配り読んでいた時です。絵本の次のページには答えが載ってるクイズをだして「わかるかな〜?」投げかけました。
「はい!」と何も見ずに手を挙げて考える子、挙げないけれどその場で友達と話し合う子、興味のない子などなどたくさんの反応を見せてくれる子ども達。

そこで1人、裏の答えをひっそりと見て堂々と手を挙げた子が居ました。

この場面で考えられる子どもの気持ちとしては、先生に見られずにこうやって答えを見ればいいんだという思いも少なからず出てくるなと思うのですが、答えられることによって得る自信もある。しかし、これから物事を考える時にはこのように答えが全て提示されている訳では無いし、自分で考えるという点では自発的では無いのかもしれない。けれども見れば答えられるという知恵を使って答えられた。様々な角度から色々な気持ちや成長を読み取ることが出来ます。

こういう場面は常日頃から色々なところに転がっているのですが、結局こういうときにどうするのが1番というのも無いのが保育。保育士側が「どんなふうに成長して欲しいか」というねらいに沿って対応が変わってくると思います。真面目に考え出すとキリがないのですが、答えをこっそりと見て、手を挙げてみる。少しのずる賢さも人生には必要だよなと思ったりするのです。今ここでそういう子だからといって、将来どうなるかなんて分からないけれど、子どもの行動には、生きる知恵が詰まっているなと思いました。

そして、何が悪いという訳では無いけれど、答えを見てまでも、自分で発表したい、すごいって言われたい欲求みたいなものもきちんと受け止めてあげるべきだなと思うのです。

こうして子どもの行動を深く考え続けるって難しいなと思います。保育にも答えをチラッと見れるものが欲しい。そんな一日でした。

#日記 #保育士

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