繋がりが生まれる
こんばんは。さぼてんです。
つい先日、町田その子さんのコンビニ兄弟を読了しました。
町田その子さんの本は「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」、「ぎょらん」、「52ヘルツのクジラたち」を読んできての、「コンビニ兄弟」でした。
町田その子さんの小説は、悲しさもあるけれど心温まるみたいな印象が強くて、コンビニ兄弟は他の作品よりも割とお手軽というか、ちょっと感情の起伏は軽めだったかなという印象でした。
普段から内容の重い本を好んで読んでいる訳では無いのですが、どうしてもそういう本を読みがちで…
なのでコンビニ兄弟はまさにコンビニという身近にある舞台のなかで起こる日常を描いていてすごく読みやすかったです。
人からの言葉や行動、人との繋がりが、人生を変えることがやはりあるのだなと、人とこれからも繋がっていきたいと信じさせてくれるような小説でした。
そして町田その子さんの小説は最初から最後まで登場人物が色々なところで繋がったり、視点が変わったりするという点でも読み応えがあります。毎回「あっ!この人か!」となるのが楽しいです。
福岡の門司港を舞台にしていて、4月に福岡に旅行に行った私は、もっと早く出会いたかった…となりましたがこれも何かの縁。次の目的地が決まったような気がしました。
繋がりが生まれるこの場所に憧れて、旅先を決める。そんな小説の楽しみ方もありだなと。