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薬局薬剤師の私⑨ ~私の仕事~

↑(過去の在宅医療の話)


いつも乱文で失礼します。

下記、私が在宅医療で大切にしてきたことを書きました。



在宅医療で私が目の当たりにしたこと


残薬

個人宅で、「多数の残薬がありました。」と

医師や看護師、ケアマネに報告することは、たびたびありました。

大量の残薬は、

大病院の門前薬局にて受け取った薬
で、あることが多かったです。

どのようにこれらの薬を受け取ったのかは、詳細は分かりませんが、
大量の薬の飲み残し。となってしまっている事実を目の当たりにし

どうしてこうなった?と想像していると、
様々な感情がわいてきます。

医療費の無駄…という怒り

医師との意思疎通ができていない…

それらを把握できていない、私を含めた薬剤師の力不足

例えば、毎食後の服薬を指示された場合

・実は1日1~2食しかとっていない
・食事時間が不規則で、毎食後でのんでいいか不安

と、これは薬局の窓口でも相談していただけますが、
代理の方が薬を受け取りにみえたとき、
その相談ができないこと、声が届かないことがあります。
代理の方が家族でも、同居でない場合
患者本人の様子が全く分からないこともあります。

私らが在宅訪問指導として介入するのは、
主として、介護保険制度において、要介護もしくは要支援の認定のある方です
上記の中で、こうして介入できる方に対し、薬の管理状況を確認させていただくと…

冒頭の「大量の残薬」に遭遇することがあるのです。

とにかく
まずは服薬状況を知り、他職種で共有

その薬は必要なの?
何のために飲んでいるの?

そこからスタート…でしょう。

私の経験で、どうしようもなかった事例があります

高齢夫婦で、2人とも軽度の認知症
ご主人は糖尿病、高血圧
子がなく、身寄りがいない。
訪問看護、ヘルパーの介入、月2回の往診

とにかく患者側で薬の管理ができる方がいない

患者と家族を交えた話し合いができません。

訪看やヘルパーの見守りの中で薬を飲ませることは可能だけど、それも限られた曜日や時間でしかできないのが現実。
処方薬の見直しを主治医に提案するも、状態が良くないので、薬の変更が難しい

訪問の度に、

あの薬がない。

なんて、患者さんに怒られることしばしば

探してみると、所定の保管場所と異なる場所で薬がみつかる。飲み残しや飲みかけの薬も同時にみつかる。

困ったなぁ…

他職種同士で話し合って答えがでないまま、患者さんの状態が悪くなり、入院され、私らの介入が終了してしまいました。



在宅医療というと、
がん末期・緩和ケア…とイメージされる方もいます。

そんな処方を多く受け付ける薬局もありますが、

私はあまり症例を経験していません

もちろん、モルヒネの用量が適正か?痛みの評価や副作用の評価もしてきましたが、

緩和医療に限らず、もっと広く考えて

どの症例も

患者さんや家族が、薬について知識を持てているか?
それに納得できているか?
もし薬を飲みたくないなら、申し出ができるか?

私はそこを大事に業務にあたってきました。

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