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年末の記録。パンダコパンダ展。

ちょっと前のことになるけれど記録として残しておきたい。
宮城県石巻市石ノ森萬画館にて「パンダコパンダ展」を観てきた。

年末ということもあり家族づれで賑わっていた。こどもたちも恐らく両親たちもリアルタイムで「パンダコパンダ」は観たことがないのでは?そういう私も配信サービスでここ数年見たばかり。
高畑勲と宮崎駿がタッグを組んだ名作アニメ。

法事に出かけたおばあちゃんが留守の家を一人で守る小学生のミミ子ちゃん。そこに突然やってきた、親子パンダのパパンダとパンちゃん。パパンダは竹藪近くのミミちゃんの家を気に入り、三人(一人と2匹?)で住むことに。
トトロの原型と言われるパパンダの、のんびりとしていて間の抜けた感じや、パンちゃんの無邪気で可愛らしい様が好きだ。

そして何と言っても主題歌の強烈なインパクト!

 パンダパパンダコパンダ!
 パンダパパンダコパンダ! 
 パンダパパンダコパンダ!
 パンダパパンダコパンダ!

水森亜土さんのつき抜きた歌声の軽快なメロディーは、一度聴いたら頭から離れない。つい口ずさみたくなる。

展示はじっくり見ても30分ほどあれば十分見て回れる内容。


2階の展示室入り口。可愛くて興奮。

写真NG な箇所もあるがごく一部。展示室を入ると可愛らしくのびのびとしたアニメの世界観が広がる!

フォトショットスペースがたくさん
ミミ子とパンちゃんの後ろに入るスペースあり。
パパンダ父ちゃんが漕ぐベッドに乗って写真が撮れる。
子どもたちがここで楽しそうにパパンダをぽんぽんしていた。
このスペースがとても好きだった。

私興奮したのはこのスペース。
このキャラクターのいろんな角度や動きの細やかな設定を見るのが好き。
命が吹き込まれる感じが好き。
そして、これは高畑さんの字?宮崎さんの字?
プロの方も、そうではなく絵が上手な方も、総じて字が読みやすく可愛らしい印象を持っている私としては、ああ、この字よこれこれ!私もこんなふうに字を書きたいよとまじまじと見入った。

パパンダのお尻!でろーんと弛んでいる。

パパンダは電車で通勤している設定だけれど、一体どこで働いているのやら。
「しろくまカフェ」のパンダくんみたいに動物園?アニメの中で電車で座って隣の人が窮屈そうにするシーンを覚えている。あのパパンダの全く気にしていない、気づいていないような表情が好きだったなあ。

にーっ!
まあるい体でちょこまかと気ままに動くのが
堪らなく可愛らしい


原画や制作秘話などはあまり展示されておらず、フォトブースが大量!
大人一人900円という値段は少し高いかもな、と思うが大好きな「パンダコパンダ」の展示が見られて満足。

ただ、常設展示も見られるのでトータルで考えたらお得だと思う内容。

以前も常設展示は観たことがあるが久しぶりなので、再度鑑賞。

石ノ森章太郎の漫画もアニメも未見。今回改めて「サイボーグ009」の展示を見てそのキャラ設定や世界観に驚き興味津々に。漫画コーナーにて「サイボーグ009」の1巻を夢中で読んだ。読んだことあります?これがコマ割りなど読みやすくて驚いた!もちろん現代の漫画を読み慣れている人は時代を感じると思うが、41歳の私には十分読みやすくそこがとっても驚いたポイント。

主人公の島村ジョーの設定で、まずあんぐり!
少年鑑別所から脱走したところから始まる。謎の組織に拉致られて体をサイボーグに変えられてしまうのは気の毒だけれど、鑑別所から脱走するときに罪のない刑務官・・じゃなくて法務教官をボコってるし。
日本人の母と国籍不明の外国人の父との間に生まれ、差別を受けて育ち不良になってしまったらしいけれども、国籍不明の外国人の父って何があったのよ?不良少年て何してきたのよ?そんなあなたが主人公の漫画って気になるよ!!
時間があったらもう少し漫画を読みたかった・・・・。

他のキャラクターもとってもとっても気になる人たちばかり。ロシア人、ネイティブアメリカン、中華飯店を経営している中国人、奴隷商人から逃げてきたアフリカ人だったり・・・。ワールドワイド。
しかもウエストサイドストーリーから飛び出してきたようなキャラまでいて、そこはちょっと笑った。
ああ面白そう。奥が深そう。

宮城県石巻に行かれた際には「石ノ森萬画館」へぜひ行ってみていただきたい!

石巻に来たからには海の幸が食べたい。

甘エビもサーモンも甘くて美味しかった。
何より白米がとても美味しかった。
金貨鯖!
カキフライ!

どれもこれも美味しくて満足。海を眺めながらもぐもぐ。年末のこの日は天気も良く暖かくて気持ちの良い1日だった。

地元の方かな?と思われる人が多く、ラーメンを食べている人の多いこと!
天ぷらなのか?かき揚げのようなものがついたラーメンを食べている人が多し。
近くの席に座っていたお父さんは、連れのお母さんが注文したラーメンの天ぷらをを大事そうにペーパーで包んでカバンに入れていた!!!衝撃。
夜はそれをアテにしてお酒でも飲むのかしら。しなしなにならないの?

年末に観たNHKの番組「宮崎駿 プロフェッショナル」では、宮崎駿が高畑勲への想いを昇華していくような場面が私の中で強く残った。
二人にしかわからない絆や歴史。人がいなくなってしまうこと。
残された人間のその後。
アニメ作品は現実世界と全く無関係ではない、むしろ、強く繋がっているというスタイルが宮崎駿なんだなと勝手に納得した。
やっぱり好きだな、と再認識したのです。

そんな二人が作った「パンダコパンダ」。
ワクワクと楽しいとほのぼのがぎっしり詰まった可愛い作品。
改めて観てみようかな。





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