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美味しいものは私を救う

今日は月曜日。午前中は時折降っていた雨も止み、晴れ間がさしてきた。
昼食に焼きおにぎり(今日は醤油)とラタトゥユと納豆、きゅうりとツナのディルサラダ、デザートにバナナを食べた。

適度に運動して汗をかき、読書して読書した午前中。
不安な気持ちが増殖して穴に引き摺り込まれそうな今日も、
とりあえず、なんとか、体を動かして宅トレして汗をかき、着替えてお散歩に出かけると少しずつ落ち着いてくる。
次第にごはんのことに考えが及ぶ。
今日の夕飯、明日のお弁当(夫の)、明日の朝・夕飯と献立を大雑把に考える。
作り置きをこしらえておこうとか、魚を解凍しておこうとか、野菜を買い足さなくてはとか。
そうするうちに、寝具を洗わなくてはとか、トイレ掃除しようとか、ブラインドを最後に拭いたのいつだっけとか、掃除にも考えが及ぶ。

「暮らし」って、
「生活」って、
そして「健康」って、
私には鬱々とした雲を分散させてくれる欠かせないキーワードなのかも。

今日の夕飯は銀鱈の西京漬け焼き。
茗荷やネギを乗っけた冷奴に、ほかほかご飯。
明日のお弁当用にたくさんナムルを作る予定なので、それも。
パプリカをグリルで焼いてハーブソルトをぱらりとしたのも食べようかな。

美味しそうなジャガイモも買ってあるから、
煮物かポテトサラダを作り置きしとこうかな、と考えている。



先日、本屋さんで開催されたトークイベントに参加してきた。
とっても緊張した。
とあるお二方の対談を聞いたあと、人数限定イベントとしてそのお二人を交えて雑談をする、というものだった。

私はほとんど話ができなかった。すごく楽しみにしていたのに。
せっかくの貴重な機会だったのに、と残念な気持ちはもちろんある。
でも、実際その場で私が話したい気持ちは薄くて、
その場にいる人たちの話を聞いていることでその時は十分だった。

しばらく雑談の中にいると、そこにいる人たちを仕事目線で見ている自分がいた。
ソーシャルワーカーとして、この人とどう向き合って話を進めるか、説明するか、強めの感情を出された時にどう受け止めるか。
そう考えるとますますその場で発言したい気持ちは遠のいて、
話を聞きながら、この人は交渉ごとに長けていそうだから気を引き締めないと言葉の人質を取られそうだな、とか、この人は言いたいことをグッと堪えていて、終盤で「実は・・・」「本当は・・・」「あの時・・・」と後から本音が出てきて回収が大変になる可能性ありそうだな、とか、色々考えてしまった。

もうこれは私の勝手な妄想で、
休職に入る前の鬱々とした記憶がぶわぁっと出てきただけ。
参加者の皆さんはみなさん互いの発言を尊重されて、にこやかに話をされる感じの良い方々でした。白熱したトークという感じはなく、和やかな談笑だった。
そんな明らかに柔らかな印象の方々を前に、仕事のクライアントとして対峙することを想像して、勝手に一人で「修行」「忍耐」のような感情にのまれた。

何をやっているんだ、私。
トーク自体は面白かったし好きな本屋さんのイベントに参加できて嬉しかったし、嫌なことを見たり聞いたりしたわけではない。
あくまでも、私の問題。

終わった後、気になっていた魚屋さんでランチ。

カウンターだけのこじんまりとした空間。さっぱりとした接客で、小さい声で質問しても届かなそうな感じ。ふらりと入ってすぐにさっきの今で不安な気持ちになったが、魚の良い匂いがすぐにやってきて「これは絶対美味しいやつ」と思った。

絶対にまた行く。
鯖の味噌煮。ご飯は小盛りにしてもらいました。
この鯖がめっちゃデカかった!

久しく食べてないなあと鯖の味噌煮を頼んだ。運ばれてきてびっくり。
すごく大きい!骨まで食べられる柔らかさ。絶妙な味噌味。濃すぎず、でもしっかり染み込んで美味しい。ひじきの煮物も、しじみの味噌汁(底にしじみが沈んでいる)も美味しい。
そして白米のちょうど良さ!!定食のご飯として完璧の美味しさ。
定食のご飯て残念なことが結構な確率であるから期待薄だったけど、
ここのは最高だった。

次はお刺身定食が食べたい。

エプロン姿のお母さん(おばあさん)が「こんなもん?」と小盛りによそったご飯茶碗を手渡してくれた時、トークイベントの緊張が解され、さっきまでの言いようのないぐるぐるとした感情を「そういうこともあるさ!気にすんな!」と大雑把にOKにしてくれた。

美味しいものは私を救う。


大好きなSTREAMER COFFEEのアメリカーノ。
ここはおしゃれな今時の人たちに出会えるので好き。
もちろん、コーヒーは抜群に美味しい。
ピスタチオとアールグレイのジェラート。
美味しかった。
串あげとビール。ジャガイモと海老。
最高。

7時間の睡眠を確保できるよう、早めにベッドに入る努力をしている。
が、SNSや本の誘惑に負けてしまうことも多々ある。
いつもよりすっきり起きられた時、熟睡感がある時は気持ちもちょっと安定しているように思う。
もう少し続けてみたい。

桜木紫乃さんをまた読んでいる。
短編集の「起終点駅 ターミナル」が面白くて、読み終えるのが寂しくてゆっくりゆっくり読んでいる。
この人の文章は潔くて寂しげでさっぱりとしている。
書いている内容はぐつぐつ煮詰まった液体のように、奥に何が潜んでいるのかわからない不気味さ、不穏さを秘めているのに。
社会の端っこで不器用に息をしている人たちが登場することが多く、
読んでいて私自身が慰められることもある。

今日は月曜日。
ドラマ「アンメット」を観なくては。


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