見出し画像

【統計検定3級】普通の人がマイペースに勉強して資格を取った話

こんにちわ。
会社で統計検定の取得が推奨され始めまして、試験代を出してくれるというので受験しました。
3級に続き2級も合格できたので、ひとつずつ記録を残していきます。

私のように、全然高スペックじゃないし、大学で統計なんてやってないし・・という、どちらかと言うと自分に自信の無い人たちに読んで欲しいです。私がそうだから。

私という人間

特段いい大学を出ているわけでもなく、一生懸命何かに打ち込んできたわけでもない、平凡の極みのような会社員です。
仕事はマーケティング部門でのデータ分析係みたいな感じです。
データ分析といっても、比率を出したり、グラフを書いたり、Power Biをいじったり・・と、高度なことは何一つしていませんっ!
つまり、基本的なExcel作業しかできませんー!っていう会社員が、統計検定にチャレンジしたわけです。

そのため、よく見る「1週間で合格する方法!」のような合格体験記は、すごく頭のいい人達の世界のように見えて、入ってこないんです。

自分なりにマイペースに無理なく勉強し、試験に臨みました。
結果として、良い点数で合格することが出来たので、是非皆さんにもチャレンジして欲しいなと思って筆を(キーボードを?)取りました。

受験後の感想

点数、どんな感じだった?

良い点数で合格できました。優秀賞と書かれた賞状まで頂きました。
焦らずしっかり理解していく勉強方法を選んだことが、良い結果に繋がったと思っています。

試験問題、過去問と同じ感じ?

過去問より難しく感じました。結局問われることは同じなのですが、すこし捻った問題文だったりしたな・・という印象です。
ただただ暗記してる人を振るい落としたいという意思を感じました。
でも・・初めての試験で緊張していたから、そう感じただけという可能性もあります・・。

勉強内容、役に立つの?

仕事に活かせる知識を身に着けられるので、勉強して良かったです!
例えば売上データとかを相手にして、資料を作ったりしているならば、勉強して損はないですよ!

いきなり2級受けた方がいいんじゃ?

もし大学で勉強したりしていて、統計の知識をお持ちなら、2級からチャレンジしても良いと思います。私はそうではなかったので、2級対策としても3級受験は意味があったと思います。
そしてそして、場慣れ&試験慣れという意味でも、3級受けといてよかったー・・と思いました。

受験した時期/場所

2022年の夏に受験しました。
CBTテストという、パソコンで受験するタイプの試験です。
最寄り駅前にあるパソコン教室が会場でした。

初めてのCBTテストを受験し、感じたこと・・


紙と違う!!
ずっとテキスト&ノートで勉強していたためか、没入するのに時間が掛かりました。加えて、「正しいグラフを選べ」というタイプの問題が必ず出題されますが、すべてのグラフが画面に入りきらない場合があります!
5つや6つのグラフをパソコン画面に表示しきれないんですね。
スクロールしながらグラフの確認していくの、ストレスでした・・。

え?いきなりこんな問題出るの?
過去問を見ると分かるのですが、紙のテストって、出題順序があるんですよね。最初はこんな感じで、最後の方はこんな感じ・・みたいな”流れ”があります。しかしCBTは違った!
1問目から、「これ過去問だと5問目くらいでは?」みたいな問題が出題され、ちょっとフリーズしました。
「あれ、いきなりあなた来るの?あれれ?」みたいな。
ただ、テキストと過去問だけで合格できておりますので、あまり構えなくとも良いと思います。

パソコン教室入るの初めて!
初めての場所で初めて受ける形式のテスト・・やはり緊張しました。
しかも、CBTは、会場によって当たり外れがあるようです。

  •  当たり: 静かで集中できる。計算用紙&ペンが使いやすい。

  •  はずれ: 話声が聞こえる。ペンが太い油性ペンで使いにくい。

会場の雰囲気や、計算用紙&ペンについては、事前確認可能だと思います。試験会場予約前に確認しときましょう!(私は確認しなかったけど、運よく”あたり”会場でした。はずれ会場ならどうなっていたか・・。)


・・・という感じでした。緊張と戸惑いでペースを崩す人もいそうだと感じます。

3級受験後、2級以上を目指す方も多いでしょう。
しかし前述のとおり、3級で場慣れ&肩慣らししておくのは、非常に良い選択だと思います!
おかげで2級受験時は、あまり緊張せずに試験に臨めました。3級を受けていたおかげです!

勉強した内容

公式テキストと過去問しか使っていません。
3級は、この2冊をしっかりやれば、まず落ちないだろうと思いました。
あととっても重要なのが・・電卓の使い方です!

1. 公式テキスト

とりあえず、買う以外の選択肢が無いと思ったので購入。
しかし注意点があります。
大学の教科書のような雰囲気で、「初学者にも分かりやすいように易しく書きました♪」という本ではありません
これは2級テキストにも同じことが言えます。
教科書って、先生の授業があってこそ、内容理解ができますよね。
このテキストも、そんな感じです。
そのため、「易しく分かりやすい」という期待を抱き購入すると、失望すると思います。

しかしネットや動画サイトには、分かりやすい説明が沢山あるんです!
テキストで分からないことは、ネットで調べましょう~。

・私はどう使ったか
 とりあえず最初から読み、分からない点を潰していきました。最初は難しく感じるのが当然なので、分からなくても落ち込まないことが大事です。
大事にしたのは各章の最後に登場する「練習問題」です。これは実際の試験で出題される問題より難しいものもあり、実力を付けるのにぴったりです。すぐに解答を見ず、自力で解きました。
 読んでいて分からない点はネット等で調べ、良い内容ならプリントアウトして、教材として手元に置いてました。

買った方が良かったの?
 はい。私は、買って良かったと思います。
 結構辛辣な口コミがあったりするので、購入に尻込みする方がいらっしゃるかもしれません。しかし、諦めずに勉強していくと、「分かりずらいなぁ・・」が、「あれ、分かってきたぞ」に変わります。そうなれば、もう合格は目の前と思って良いでしょう。

2. 公式過去問 2018~2021年版

言うまでもないですが、こちらも必須です。
しかも今は、CBT対応版が出ているみたいですよ!私が勉強を開始した頃は、未だ発売されていませんでした。
私が買ったのは2018~2021年の過去問です。

そしてこちらが、CBT対応の問題集です。

・私はどう使ったか
 いきなり過去問をやるのではなく、まず公式テキストを読み切った後に手を付けました。
すると、案外解けちゃうことに気が付くと思います。
私は正直、「あれ?テキストに書いてある内容より、随分簡単な出題だな」って思ってしまいました。
そう、やっぱりテキストの内容を理解すると、合格する力が身に付くんです・・!

あ、ちなみに毎年必ず「難問」がいくつか出題されます。
それらは無理に解こうとしないで大丈夫です。
難問の判別方法ですが、明らかに他の問題と難易度が違うので、すぐに分かります。「何これ?」となりますので・・。
私は、それら問題については頑張らず回答を見て、「へぇ~!」と思う・・くらいのことしかしていません。それでも充分合格できますよ。

・買った方が良かったの?
 もちろんです。絶対買いましょう!
 ただ、今振り返れば、下記のような、より古い過去問もやってみればよかったと思います。同じ過去問ばかり回していると飽きますし、色々な問題に触れた方が実力付きますしね。フリマサイトや古本屋さんで調達可能だと思います。

3.電卓の使い方

みなさん、電卓はお持ちですか?
統計検定の問題を解くには、電卓が必須です。
試験会場にも持ち込みます。

但し・・関数電卓は持ち込めません!これ注意です!!
下記のような、一般的な電卓を用意しましょう。
ちなみに私は、自宅にあったSANYOの2004年製(18年前・・)の電卓を使いました。そんなお古でも、全然大丈夫でした。

さて、電卓の操作にも慣れておきましょう。
特に、メモリ機能 (M+, M-, MR, MC) を使いこなせるようになりましょう。
メモリ機能が使えると使えないでは、計算の速さがまるで違います。
試験時間にも余裕が出来るため、絶対使えるようになっておきましょう。

メモリ機能のエクササイズをしてみましょう!
下記のような計算を電卓で行う際、メモリ機能が活躍します。


(12+31)×(3+5)= 344


メモリ機能を使わないで、電卓で計算すると、下記手順になります。
1.12+31=43を計算し結果をメモ
2.3+5=8を計算
3.「×」⇒43⇒「=」 の順で押下

メモリ機能を使うと、このようになります。
1.12+31=43を計算し「M+」を押下 ←これで43が記憶されます
2.3+5=8を計算
3.「×」⇒「MR」⇒「=」 の順で押下 ←MRで43を呼び出す

いちいち計算結果をメモして打ち直す必要が無くなるんです。
上記は単純な計算ですが、統計の計算ですと、より複雑になります。
そのため、メモリ機能が使えないと、すごく時間が掛かることがあるんです。2級では、さらにメモリ機能を使わないとしんどい計算が出てくるので、3級のうちに覚えてしまいましょう。

勉強期間

半年くらい掛けて、テキストと過去問に取り組みました。
良く見る「1週間で合格!」という記事は一切見ていません。
理由は2つ。

1.そんなに切羽詰まっていない
 統計検定って、免許とは違いますので、合格して何かが新規にできるようになることはないです。そんなに焦って「合格だけもぎ取る!」っていう試験ではないんですよね。

2.合格したら会社のシステムに登録する
 これは意識しました。要は社内にバレるんです。
 「〇〇さん、統計検定持ってるなら、ちょっとこの分析してくれる?」
 と言われた時、
 「いやー、もうすっかり忘れちゃって!」
 なーんて言えないですよね。逆に立場を失います・・。
 しっかり理解していないで資格だけ保有している状態は、自分の立場を危うくする可能性すらあると考えます。

おわりに

いかがでしたでしょうか。
色々書きましたが、統計検定3級は決して難しい試験ではありません。
複雑な数式も出てきません。
きちんと勉強をすれば、誰もが合格可能です。
そして、そこから得る知識は、仕事や私生活で必ず役に立つでしょう。
少しでも迷っているなら、直ぐにでもテキストと過去問を買ってしまいましょう!

ほんの少しでも、これから勉強を始められる皆様のお役に立てたならこの上ない幸せです。
それでは。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?