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第6話「敵襲来、そして隠れ家への巻」

「ほんとにごめんってあははは」
「ほんとうにマジでうざい」

ッ!!!!!

気配そして飛び散る鮮血、みつるは片腕がないことに気づいた

「しっ!」

背中合わせになる2人
めぐみはレベル1でスキルも魔法も全て失ったが結界だけは使える、チートやユニークスキルと言う分類でもなくこの世界の敵に耐性をつけられる事なく、リスクなく使える稀有な術である

その結界をめぐみは2人の周りに多重に張る、普段ならもっと凝った結界を張ることができるが今はこれが限界である

(声を出すな)

めぐみはこの世界の戦闘で大事な要素を背中合わせのみつるの掌に指で書いて教える

「あの指文字反対だからわからない」

みつるは首を飛ばされて死んだ

(うわ最悪だ)

死の宣告である、この世界の死の宣告は先に殺されるならタイプである

術をかけた敵を倒すことが出来れば首を撥ねられようとも生き返るがのでみつるが死んだことは問題ない。
しかし、めぐみの警戒している「死の宣告」の厄介な効果はこの死体が放置されて起きる。

この死体があると敵の固有結界が浸食していき、侵食が進行したエリアは、敵の匙加減で思うがままに改変できる様になる。様々なものが書き換えられ、その侵食されたエリアは時間が経つほど影響力と範囲が広がり続け、その地は人間が奪還がほぼ不可能になる、

そして人類最後の砦は一度その死体を拠点に持ち帰ったせいで壊滅的な被害を喰らっている。

しかも相手を倒さない限り死体はどの様な方法を用いても復活させられなかった、研究者曰く仮死状態と死体の状態を行き来していて、それがとても素早く行われているので死んでも死んでもいない状態だから外科的手術も魔法何もかも効かないらしい、なんだそれ

(相手を殺さないと、私たちだけじゃなく広域に被害が出る!)

めぐみはレベル1、まともやっても勝てない、しかし彼女は類稀れなる戦闘センスがあるッッツツツ!

(おとこっわ〜いさぎよさがいのち〜♪)

背水の陣で長期戦を避けるため結界を解除し、敵の情報は何一つ掴めていないが、やるしかないっ!、棍棒兼杖を居合の様に構える

(あれだった気がするあのこういうのって明鏡止水!そうそうそれ)

ッ!!!!

刹那

(時空斬ッッツツツ!)

全く時空斬ではないが、いつか誰かが使っていた様な気がする技名を心で呟く

敵は結局死んでも姿を見せなかったが、敵は狡いので自分達の死体を研究に回されたくないので姿見せませーん的なやつだろう、

めぐみは敵が単騎である可能性が低いとし結界を再展開する。
そして首が刎ねられたのが嘘だったかの様にしっかりくっついている首を確認して、目を瞑るみつるが目覚めるのを待つのだった。

次回には人類最後の砦の隠れ家に着くだろう

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