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絶望と希望/エッセイ


私にはもう

1人間の幸せは得られず

人と関わり通じ合う事はもう出来ないのではと

何度思った事かわからない


空を見ても感動せず

食事を作っても頂いても

美味しくなく

寝たきりが多く

全て支配され絶望とはこの事だ


何度も死のうと思い遺書も書いた

自分が自分で無くなるなら生きる

価値がないと


しかし



この苦悩が私を前に歩かせた



同じ事を思っていた事を後で知って

本当に驚いたことがある。

ベートーヴェンは難聴になり徐々に聴こえなく

なるのはみなさんもご存知だと思いますが

ベートーヴェンはこんな言葉が何処からともなく聞こえてきてたと言います。


「人間が,まだ善き行ないをする可能性をもっている限り,自ら欲して人生から去ってはならない」


またこんな事も述懐している。


「もし後世に自分が不幸だ、と思う者がいて、

過去に耳の不自由な音楽家が仕事を完遂したと

知ったら生きる勇気を与えることができるのではないか」



絶望があったから希望があったのだ


こんな声は私には聞こえなかったが


死ぬ覚悟を持ったあの時

人の為なら生きられるんじゃないか

と、自分もそう思えた

自分の絶望的な苦悩を人の為に変えていき

人の役に立てるのではないか

そう思えたその時

私は死に、私は生まれた


そしたらその絶望に

光が射し希望に変わるんだ

心も体も必ず変わる

それがこの世の真理なのだ


みんな孤独でも孤独ではないんだ


だから大丈夫だよ


絶望が私を希望まで押し上げた


誰もが持つその絶望に毎日有難う



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