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【学び】お昼寝の必要性について考えてみた。

「下半身冷え性なので、寒い時期になるとおうちでも靴下を履いています。本当は履きたくないんですけどね。」

どうもこんにちは、保育士のめぐです。

さて今日は“お昼寝の必要性について考えてみた”ということで。

最近の私の課題でもあるんです。
午睡中の時の私、すごいんですよほんと。

午睡中に連絡帳や事務作業をやってる園って多いと思うんですけど
私の園もそうで、この時間前後に休憩を回したりプラスαの作業時間を捻出したりしています。

だから
「子どもたちを寝かせなきゃ!」
「ほかのスタッフに迷惑かけないようにしなきゃ!」

っていう、まったく子どもたち軸ではないプレッシャーを感じながら
必死で寝かしつけようとするものだから
子どもたちも安心なんかできてないんだと思う。

「あっち行って」と怒られたり(笑)
(私を見て)と言わんばかりに動き回る子がいたり(笑)

それはもう悪循環極まりないんですわ。

だから午睡の意味や必要性について改めて調べてみたんです。

まず

全国の保育園の御本尊
保育所保育指針第1章 総則

午睡は生活のリズムを構成する重要な要素であり、安心して眠ることのできる安全な睡眠環境を確保するとともに、在園時間が異なることや、睡眠時間は子どもの発達の状況や個人によって差があることから、一律とならないよう配慮すること。

ほうほう。

学生時代に使っていた教科書
「小児保健実習」

新生児は昼夜の区別なく一日中寝たり起きたりしている「多相性睡眠」、3か月から4か月で昼夜の区別ができ、1歳から2歳では夜の睡眠に加えて午睡を1回とる「二相性睡眠」、5歳から6歳以降では午睡がない「単相性睡眠」となる。子どもの身体発育や脳の発達にとって、睡眠は非常に重要であることを保護者に伝え、現代の夜型生活の影響を与えないようにする。(省略)乳児の場合は子どもの睡眠リズムを中心として支援をしていき、保育所の昼間の環境のなかで徐々に昼の覚醒時間が長くなるように配慮する。

ふむふむ。

文献資料
幼児の昼寝と生活習慣について
―保育園における昼寝のあり方を考える―

2004年のアメリカの調査によると、昼寝をとらない子どもの割合は 3 歳で約 4 割、4 歳で約 7 割、5 歳で 8 割を超え、6 歳では殆どの子どもが昼寝を取らなくなっていることがわかる。この結果を見ると、保育園では 4,5 歳になれば昼寝の必要がなくなることがわかる。それにも拘らず、昼寝をさせることは幼児に苦痛を与えることにもなりかねない。

睡眠の研究者の間では、睡眠時間は 1 日のトータルではなく、夜いかに適切な睡眠時間をとるかが大切であると指摘されている。日中の昼寝には夜の睡眠時間を補う、いわゆる寝だめの効果は全くない。

ある園では

午睡をやめた結果、お迎え時間が早くなった

とまで書いてある。

それめっちゃいい!!!

(子どもたちにとって)
迎えにくるのが早くなる→早く寝ることができる→朝ごはんをしっかり食べて登園できる

(保育者にとって)
保育準備にかける時間が確保され、質の高い保育ができるようになる


とはいえ、
この年齢に達したから午睡はやめましょう!ということではなくて

一人一人の生活リズムに即した午睡の時間や体を休める時間を
確保できるよう配慮していく必要があるということですよね。

家庭と連携しながらその子にとって必要な
一定の睡眠時間を保つことができるようにすることで、
子どもたちが朝も、日中も、夜も健康的な生活リズムの中で過ごすことができるようになる。

食生活、遊び、心身の発達に必要なのは、

むやみやたらに体を休ませる時間ではなく

適切な睡眠時間と安定した生活リズムである。

と、いうことか。


当たり前のことをツラツラ綴りましたが
現場に落とすことができてこそ当たり前。

当たり前にできてない現状があるから
お互いにしんどい。

お迎え時間とかに
「夜眠れてますか?」って聞いてみてもいいかもしれない。


もちろんスタッフの
休憩や作業時間の確保もめっちゃ大事で。



だけど同じくらい、
いや、そもそもの大前提として

子どもたちの生命の保持、情緒の安定を援助するのが
わたしたちの役目だから。


必要な子に、必要なだけの、午睡時間を。


無理に寝かせたらいかん
怒ってたらいかん

無意味なことしてたらいかん

子どもたちが自分で生活リズムを確立していけるように。

さあーーーーーー!

月曜日からどうしようか。


2020.10.10.
スーパー保育士になったる保育士めぐ


参考文献
・大井晴策,福田一彦 シリーズくらしの最前線83 幼児の昼寝と生活習慣について―保育園における昼寝のあり方を考える―日本家政学会誌 Vol. 62 No. 10 677 ~ 679 (2011)

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