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積んでおく本棚


#わたしの本棚

積ん読ではなく、積んでおく本棚。そんな本棚が私の本棚である。雑然と詰め込まれた本棚を見ていると、よくこんなに集めたものだと思う。『失楽園』もあれば、「文章読本」の類もある。園芸の本もあるし、ポルノ風小説もある。雑多である。その中で、私が好きな作家の第一は、なんと言っても夏目漱石である。中学一年の国語の教科書『坊っちゃん』の書き出し文に触れた時、気持ちのいい文体だと思った。以来、漱石の俳句や随筆を読み漁った。

私の買った本で最も高額な本を紹介しておこう。これは贅沢本なので、殆どの人は目にも触れない本だ。本棚から出してみる。値段は、14000円。一冊の値段がである。読者は驚かれだろうなあ。では、題名をこっそりお知らせしよう。

『フンボルト言語と精神』亀山健吉 訳

よく買ったものだ。憧れていた大学の先生が、しばしば引用していた本であったからだ。少しだけ読んで、積んでおいた本。


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