土井善晴先生
先日、淡路島の友人から新タマネギが届いた。
いたむといけないから今年は5㎏送るね、と言ってくれていたが届いたのは10㎏だった。きっと届くと聞いた瞬間に私が大喜びしたから気を遣って10㎏にしてくれたのかもしれない。
さて、届いたタマネギで何を作ろうか。
ひとまずすぐにできるものとして初日はお味噌汁とポテトサラダにした。
お芋好きの侑さんはいつものようにポテトサラダを大絶賛してくださり、誕生日はポテサラ祭りがいいわ、という始末。無限にポテトサラダが供されるお食事を体験してみたいそうだ。
少しだけでもその気分を味わってほしく、大きいボウルで作った後は、そのボウルに少し残して抱えて食べられるようにして差し上げる。抱えるほどの大きなボウルでポテトサラダを食べる時が至福だそうだ。
ちょっと味見してみたがなかなか美味しくできていた。新タマネギのほかに人参とブロッコリーとゆで卵も混ぜた。具沢山で華やかな彩りで見た目もいい感じ♪
ところが、王様は味が薄いと仰る。
王様、塩分を気にして日頃から薄味を心がけよ、と言うわりにたまーにこういうことを言ってくるのだ。
「スーパーのお惣菜のポテサラみたいにしっかりした味がいいな」ですと。なんですと?!
そしたらTVでアシスタントのアナウンサーさんとお料理を作ってらした土井善晴先生が
「料理のね。味付けは、作った人の責任じゃないんですよ。食べる人が自分の好みで好きなもんを好きなように足したらええの。それで自分の味を作ったらええの」
と仰ったのだ!
先生は白みそ風味のお鍋を作っておられたが、好みでキムチを合わせて食べるといったアレンジのお話をしてらしたのだ。
なんとタイムリー!
すかさず私は画面を指さし、「土井善晴先生がこのように仰ってます♪」と王様に言った。笑ったよね。
味が薄いと言われたことに一瞬ムカっとしてしまい、これ先生が登場しなかったら険悪ムードで食事の時間が最悪なものになったかもしれない。土井先生もまさか一家の危機を救ったとは思ってもないだろう。
人の行動ってどこでどう影響するかわからないものだな。
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