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映画を観た「オー!ファーザー」

2014年公開の作品。公開日がなんと5月24日だったそうなのでちょうど10年になる。原作は伊坂幸太郎さん。
伊坂さんの作品の中でも5本の指に入りそうなお気に入り作品だ。

映画もこれまでに何度か観ているが、いまいちキャスティングに納得がいっていない😅

ストーリーは、男子高校生の主人公に父親が4人いて、事件に巻き込まれた主人公を父親たちが助け出し、事件も無事解決!、というもの。

ざっくり言うとそういう話なのだが、なんと言っても伊坂作品。
散りばめられた伏線やその回収でスカッとさせるのはもちろん、セリフのひとつひとつに感動させられる要素があるのだ。

4人の父親は、個性や職業もバラバラ。ただ主人公の母親である、奥さんにあたる女性(日本では認められていない婚姻関係なので)と主人公のことが大好きで、おかしな状況ではあるものの、別れるぐらいなら全員で一緒に暮らすという選択に至ったらしい。
この突拍子もない設定も伊坂作品の魅力だ。

困ったことが起こっても、「父親が4人もいるのだから必ず守る」と言いきってくれる。なんとも頼もしい方々なのだ。
映画は先に書いたとおりキャスティングに頷けない部分があるものの、ストーリーは原作に比較的忠実だ。文字を映像に起こしてくださっているのはありがたい。

今回は終盤、父親たちがTV番組に登場し、主人公にメッセージを送るシーン。助け出す暗号とともに、「明日の朝、10時半に迎えに行くからな!窓を開けて待ってろよ!」のセリフでうるっときた。主人公の岡田将生もこっそり涙を流していた。

岡田将生さんは伊坂作品には合っているし、今回も悪くはないが、父親役と合わせてみた時の座りの悪さというかなんというか、そもそも高校生役にはムリがあるなー、という感じもあった。
しかしながら、あの「重力ピエロ」(2009年)の時の透明感とヒリつく繊細さは彼にしか出せなかっただろう。
それに便乗した感が少しだけ、あったかなー🙄

定期的に振り返りたくなる伊坂作品。
今日もまったり幸せな休日でありました😊


#オーファーザー
#伊坂幸太郎

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