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スオシの詩

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記事一覧

詩『ピアノ練』

雨に濡れた楽譜が合うPM11時 どうしても左手だけが読めなくて 一音一音 階名を書いていく 近…

スオシ
3か月前
1

詩『多様性』

幼い子が履き違えている 左と右を履き違えている 大人が履き違えている 本音と建前を履き違え…

スオシ
3か月前
4

詩『ニキビ』

ファンのいない星の光は永遠だ 夜空のニキビはそんな星の光 思春期を迎えた宇宙は 少年少女の…

スオシ
3か月前
3

詩『花びら』

花びらのようにハートが散る 花びらのようにお金も散る 花びらのように寒い日に 花びらのよう…

スオシ
3か月前
2

詩『感謝行脚』

僕が歩くことを覚えたのは 無意識のうちに「伝えたい」と 願っていたことから始まったのかもし…

スオシ
3か月前
3

詩 3篇

詩『リモコン』 リモコンと約束したんだ 等しくボタンを押すんだ って 詩『プラスチックを…

スオシ
3か月前
2

詩『音』

生まれる前に解散したバンドが 大人の僕を救っている。 現在進行形の『救っている』。 情緒不安定な地球で生きるには 衣食住だけじゃ足りなかった。 彼らに出会わせてくれたことに感謝したい。 嘲笑や拍手は長くは続かない。 風は、掻き消すために吹いている。 しかし、時に炎を煽り 髪を振り乱して踊り狂う。 僕の心はとっくに奪われていた。 手のひらを返す、という行為は 一番地味で、簡単で 実は音が大きく、厄介な行為だ。 その聞こえない音が日に日に大きくなっている。 しかし僕には、揺

詩『顔立ち』

20代には見えない顔立ちで 鏡は僕を映していた。 30代で死んだ偉人の死相とも違うが、 少なく…

スオシ
3か月前
2

詩『皿を洗うのを忘れてた』

皿を洗うのを忘れてた 後悔が裏にこびりついてる 掃除するのを忘れてた ストレスが隅に溜まっ…

スオシ
3か月前
1

詩『3分前に無理矢理日付を変えて口づけロックンロール』

3分前に無理矢理日付を変えて口づけロックンロール ミリオンビリオン成れの果て ハイボールの…

スオシ
3か月前
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詩『言ってほしかったこと』

「しょうもない奴が10万人 天才鬼才が100万人 もうこれで満足だと思う者1人 別に自分を…

スオシ
3か月前
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詩『ブートレッグを片手に』

ブートレッグを片手に 法の下の平等を唱えて巡る 唱えて巡る 唱えて巡る 雲の上はいつも晴れ…

スオシ
3か月前
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意味不明な詩② 3篇

詩『バチンッ』 苦しいことがあるのは常識的なのだ という音 詩『パンダの子はパンダ』 ぷ…

スオシ
3か月前

詩『ステージに立つ男』

男がどういう生まれか とか 誰が好きなのか という風聞は そんなのはどうでもよく 俺はその男の生き様だけを見つめていたい 男が男に惚れることは 何も珍しいことではない 誰よりも劣等生な俺は 優等生をうらやむが 惚れた男をもうらやむことはある しかし それは一瞬のことで 後に残るのは 射貫かれた心と 男の情熱 熱い言霊 誰よりも劣等生な俺は ステージに立つ男をまぶしく思い そして誇らしく思っている