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御相伴衆~Escorts 第一章 第100話 暗躍の行方5「三の姫の出国~ランサムへ」

 初めて、アーギュ王子と三の姫が出会ってから、約ひと月後、三の姫が、ランサム王宮を訪ねる日が来た。あくまでも、非公式のものだが、婚約を前提とした為の動きであり、アーギュ王子は、両親の国王と皇后に、三の姫を引き合わせ、ランサムという国を、実際に見て貰いたいという思いもあった。女官のアカツキが付き添い、予定では、10日間の滞在である。

 三の姫は、両親である、皇帝陛下と第二皇妃に、ランサム王国への出立の挨拶をした。ランサムの国王陛下並びに、アーギュ王子本人の意向もあり、お互いに、華美なやり取りはしたくないという意向を受け、三の姫の説得で、宝飾を施した、小さな羽扇一つが献上品となった。第二皇妃からの、ラウラ王妃への贈り物となった。

 皇宮の常設の小さな空港から、飛び発つ直前の三の姫を追いかけてきたのは、数馬と慈朗だった。よく見ると、その時、同時に、貨物専用の輸送機に、沢山の荷物が運ばれている。

慈朗シロウと・・・あ、数馬も来てくれてる、・・・やっぱり、元気だったんだね・・・」

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