第五十六話 その翌朝~数馬と三の姫14
その後、お互いに疲れ切って、そのまま、眠ってしまったらしい。
気づいた時には、窓から光が漏れていた。それでも、あんまり、寝てない気がした。
女美架がいない。水の音がしてるから、洗面、使ってるのかな、と思った。
案の定、着替えて、きちんとして出てきた。知らんぷりする。寝てる振り。いいんだ。
薄目で見てやる。頭のポンポンもきちんと戻ってる。あの日買った、ブラウスかな。胸の開いたやつ。そうなんだ、夢中になっても、痕だけは付かないように気を付けていたんだよ。これでも。
・・・しまった。忘れてたことがある・・・。大丈夫なら、いいんだけど・・・。
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