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御相伴衆~Escorts 第一章 第六十三話隣国の王子編 次世代会議③
「すみません。お酒とデザートが、先にできましたので」
数馬が、苺を使ったデザートと、酒のボトルなどの乗ったワゴンを推しながら、部屋に戻ってきた。柚葉が、シャンパングラスを置いて、ドアを引き、それを迎え入れた。
数馬は、丁寧に頭を下げて、王子の前に、ワゴンを運んだ。
「イチゴのプレートです。アーギュ王子への歓待を示しております。三の姫様からということです。お召し上がりください」
アーギュ王子は、そのプレートを見るなり、穏やかに微笑んだ。
「これは、随分、可愛らしい設えですね。女美架様、ありがとうございます」
アーギュ王子は、三の姫の前に大きな身体を畳むように、跪き、挨拶をした。これには、柚葉を上回る紳士的な感じがして、一の姫は、小さく拍手をした。
三の姫は、身に覚えがないらしかったが、ここで、違うというわけにもいかない雰囲気に、困惑しながらも、ぎこちなく微笑んだ。
厨房に、策略を持ちかけたのは、第二皇妃だったらしい。
奇しくも、個人的感情に囚われることなく振る舞う、そのプレゼンを見た、桐藤は、数馬に大きな信頼と感謝を憶えた。
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