御相伴衆~Escorts 第一章 第七十九話暗澹たる日々⑨「西のお城へ2」
車は動き出し、スヴェル湖に向かって、走り出した。
・・・、あ、暁が向こうに、代わりに、王子がきちゃった・・・
お腹痛いの、少し、収まってきた・・・
あれ、王子、背を屈めてないかな?
・・・とても、窮屈なのではないかしら?
「スメラギの車は、小さいですか?ランサムのお車、大きかったですものね」
「ははは、僕が乗ると、狭そうに見えますか?・・・それにしても、どうして、下りてこられなかったんですか」
「あ・・・」
渦が、あのシャッターを降ろし始めた。頼んでないのに。
「どうしました?」
「シャッター・・・」
「ああ、景色が見えませんね。でも、横の窓から見れますよ」
「・・・そうですね」
アーギュ王子は、女美架姫の気持を、まず、推し量っていた。恐らく、ごねて、下りてこられなかったに違いない。暁の困っている姿を見て、想像がついていた。
「いいですよ。貴女が来られないのなら、僕が傍に行きますからね」
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