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御相伴衆~Escorts 第一章 第八十三話 暗澹たる日々⑬「謎めいた魅惑の情報ツウ」

 なんだよ。維羅・・・、
 ・・・あの夜はさ、それはさ、そうだったから、嬉しかったんだけどさ。

 昨日だよ。
 昨日の晩こそ、一緒にいてほしかったのにさ。
 なんでかな。

「ちょっと、疲れたので、寝とくね。いつ、急患があるか、判らないしね。お休み、数馬」

 キスしてくれただけだった。気まぐれなんだ、維羅は。

 今日もまだ、こっちに来ないな。
 あれから、包帯も湿布も外れて、違和感があるけど、皇宮のこの奥殿の回廊なら、歩いていいことになったからね。
 あ、ここって、確か、診察室の一つだよな。維羅、いるのかな?

「あ・・・」

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