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意味が解ると怖くなるイヤホン? HZSOUND Heart Mirror 【初代】

こんにちは! あら50りっぷです。

いや~長く待ちわびていた『心鏡』をこの度ついに手に入れることができましたよ、それも3,900円と格安で! このイヤホンの音を聴くのがすっと楽しみでした。

クロームメッキの輝きが艶かしい
潔いほどのシンプルさ。メーカーロゴも刻印されていない


HZSOUNDの『Heart Mirror(心鏡)』は10mmのカーボンナノチューブ(CNT)のDD1基を搭載するイヤホンで、心鏡の名の通り鏡面仕上げ(クロームメッキ)された亜鉛合金製のハウジングにはロゴ表記もなく非常にシンプルなデザインになっています。金属ボディーなので重量がありそうですが、本体が小ぶりなのでびっくりするほど軽量で、耳への装着で負担を感じることはありません。

ハウジングすべてが鏡面仕上げ

『Heart Mirror』のパッケージには「HZSOUND 心という製品名が書かれています。『心鏡』の読み方は「しんきょう」で、意味は「鏡のように曇りなく澄んだ心」。一説によれば「心鏡」には「裏鏡(うらかがみ)」という意味もあって、鏡(姿見)の前にもうひとつ鏡を置いて背中を映すことを模して「目には見えない真実を映しだす鏡=(神の目)」をあらわしているとか。『心鏡』に込められた中国元来の古い言葉の意味を知ってしまうと、煩悩と邪悪の塊のようなボクの心が人前に全部さらけ出されてしまうような不安が襲ってきて、鏡面の輝きに見惚れるのがオカルトチックでちょっと怖くなりますね。いずれにしても中国らしいすごいネーミングセンスだと感じます。

ケーブル端子は汎用性の高い2Pin仕様。リケーブルもしやすい


iPhone 13 pro + Shanling UA2(DAC)で聴く(アンバランス接続)
音質傾向は中高域重視の寒色系100%のカリカリサウンド。CNT DD1基とは思えない高音域の明るく透明感のある広がり、見通しの良い伸びの良さ、エッジの聴いた音質には驚かされました! 強く主張してくる高音域ですが、刺さりは不思議と感じません。中低域には厚みが有ってボーカルも十分前に出てきています。

音場も広く、ボーカル曲向きとも言えますが、アコースティックな音源とも相性が良く感じます。インストゥルメンタルでもジャズやクラシックでも、分離感の高い鮮明なサウンドを聴かせてくれます。シンバルの繊細な響きの再現性には脱帽で思わず唸ってしまいます。低音域も量感マシマシというわけではないものの、スッキリと濁りのない音で分離感も高く、解像度も十分あって全体のバランスが良いと感じます。

純正ケーブルはOFC銀メッキ線でプラグや集合部もクロームメッキ仕上げのオリジナル金属パーツが奢られ、ステータスを感じさせます。『Heart Mirror』と純正ケーブルとのマッチングは結構相性がいいようで、DACを通しても直挿しでも購入状態(デフォルト)のままで結構クリアな音を聴かせてくれます。低域も滲みのない鮮明な印象で自然な広がりがあります。強ドンシャリが好きな人にはやや物足りなく感じられるかもしれませんが、バランスの良いリスニングイヤホンとしては量感も十分で、深みのある響きがとても心地良く感じられます。

金属ハウジングは小ぶりで非常に軽量。装着も想像以上にストレスがない

感度106dB/mW・インピーダンス32Ωというスペックも嬉しい点で、iPhoneで聴く場合にも音量がとりやすいのが魅力です。イヤピースは標準付属のブラック・ホワイト純正よりも、ダイレクトで遮音性が高く、中高音域の底上げをしてくれる「SednaEarfit Short」などの開口部の大きいイヤーピースがお勧めです。

Tripowin Zonie 16 コア 銀メッキケーブルに変更(バランス接続)
リケーブルすると高音域だけでなく、ボーカル域の音圧や解像度が1段階厚くなり、音場も少し広くなった感じです。出力レベルも高くなり、情報量を大幅に底上げしながら見通しが良くなって、解像感とともにキレがアップします。

男声・女声問わずヌケの良いボーカルは高域と低域の厚みに明らかな変化を感じてより艷やかになり、バンド曲の場合にはよりマッシブでダイナミックな音に変化します。Tripowin Zonie 16ケーブルは低価格ながら『Heart Mirror』とのマッチングはなかなか良いと思います。高域のみを強調する純銀線の場合では、全体的に音が高域寄りになって薄っぺらく感じてしまい、リケーブル効果が得られませんでした。全体的に音圧をUPする純銅線(+銀メッキ線)がこのイヤホンには合っているようです。

お気に入りランキングは?
抜けるような高音域の鮮明さでは、手持ちのどのイヤホンよりも優れていると感じます。重低音はKZ ZSN Pro Xなどと比べると迫力で負けるのですが、バランス的にはむしろこちらのほうが満足度が高いです。ということで、僅差で現在の第1位に躍り出ました。

寒色傾向のイヤホンでキレがあって明瞭な音を出すモデルをお探しの方には選択肢の1つになるのではないでしょうか?

唯一気になるのが、鏡面仕上げならではの小キズ問題です。金属シェル同士が接触すると今後キズが増えていかないかという心配です。こればかりは、持ち歩きの際には優しく取り扱いながら様子をみていくしかないかなとあきらめています。


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その後100時間以上エイジングを続けた『Heart Mirror』の音はまさにmerverousな領域に達しつつあります。高音域の解像度がさらに向上し、見通しもさらに良くなって、一言でいえば『クリアでヤバい!』 これはボクの大好物なサウンドそのものです。前述のレビューでは僅差で1位と書きましたが、ダントツ1位に躍り出て他のイヤホンを聴く回数が圧倒的に減りました。

もし『Heart Mirror』に興味のある方がいらっしゃったら、絶対にオススメします! これは買いです!

Amazonでの購入リンク
HZSOUND Heart Mirror イヤホン カーボンナノチューブ(CNT)

*2023年4月現在、初代 Heart Mirrorは生産終了
現在販売されているのは更に性能を高めた二代目


Tripowin Zonie 16 コアー銀メッキケーブル&SPCHIFIイヤホンアップグレードケーブル
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B07ZQ9BXYW/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o00_s00?ie=UTF8&th=1

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