エントロピー。|部屋が散らかっていくのは宇宙の法則だから仕方ないって話
どうも、草冠です。
エントロピー。
魅惑的な言葉ですよね。
何を意味してんのかよくわかんなくてもなんか壮大に感じるこの言葉。
今回の記事はこれについて話をしていこう。
「やば、この人頭よさそう」
と思ったら是非フォローしてくださいね。
( ※GPA 1.3 )
娘が散らかした部屋を見て。
さて、僕の娘ちゃんは今日も元気におもちゃを広げて遊んでいる。
おもちゃだけじゃない、もう絵本から棚に置いてある僕の雑誌から、何から何まで散らかして遊んでいる。
この惨状だけを見れば「ヒエっ」ってなるね。
まぁでも本人は楽しんでるみたいだし、言葉や形、色に包まれることはとてもいい事だと思うので…仕方ない…
しかしまぁこの散らかりっぷりを見て、思いました。
「僕の娘だなぁ」って。
いや、子供なんて皆そんなもんなのかもしれませんけどね。
ただ僕も片づけのできない人間なので、大学時代の下宿先、6畳ワンルームの部屋はそれはもうひどい有様になっていました。
飲み干したペットボトルとかその辺に落ちていましたし、
机の上には大量の空き缶と吸い殻がありました。
さすがにカップ麺のごみとかは落ちていませんでしたよ?
…男子大学生の家なんてそんなもんだよね!?!?
少し話は飛んでしまいますが、僕は理系学徒でした。
そして専攻は化学。
そんな学生たちが始めの方に学ぶのがエントロピーと言う概念です。
そしてこの概念、奇しくも「僕の部屋がなぜ散らかるのか」という命題に一つの答えを与えてくれるのでした。
「エントロピー」ってつまり…
その答えは、
「宇宙は乱雑になる方向に進むから、部屋も乱雑になる方向に進む」
です。
「…は?」
って感じだよね。
んなわけねーじゃんってね。
まぁまぁ聞いてくださいよ。
まずは、エントロピーの定義。
さっぱり意味が分からないかもしれないが、最後の一文に注目してもらえればそれでいいと思う。
要は「乱雑さ」なのです。
例えば、漫画が並んでいる本棚があったとしよう。
「1巻、2巻、3巻…」と規則正しく順列に漫画が並んでいる状態が多くの人は理想だと思うよね。
さて、この本の並び方、何通りあるだろう。
深く考えなくていいですよ?
もちろん、1通りしかない。
うん、もはやひっかけたつもりさえない。
ここで、「じゃあ3巻だけはもう好きな所に入れていいよ。」ってなったとしよう。
じゃあその並び方は何通りあるかな?
※ヒント
① ② ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩
はい、答えは10通りだ、多分。
「乱雑さ」を数字に表すとこの3巻だけ好きな所に入れていい場合は10となる。
これがエントロピーの正体。
伝わったか不安ではあるけどどんどん進もう。
「乱雑さは何となくわかった、でもそれが何で宇宙の法則に繋がるのよ」
って疑問がここで湧いてくると思う。
コレ、具体的に説明するとややこしい専門用語とか出て来る。
だから皆さんがイメージしやすい現象に基づいてバクっと説明しよう。
目をつむって想像して欲しい。
…いや、目はつむっちゃダメだね、そのまま読み進めて。笑
水が入ったビーカーが目の前にあるとしよう。
そのビーカーにはなみなみ水が入っている。
このビーカーに赤い色のついたインクを一滴ポタっと落としてみよう。
すると、そのインクはどんな挙動をするだろう。
少なくとも、インクが水滴の形を保ったままってことは無いよね。
何かこう、幻想的な形をしながら、フワ~っと水の中に広がっていってない?
もちろん、広がれば広がるほど、インクがとりうる形の数はどんどん増えていく。
つまり、その取りうる形の数が増えるように、インクの形は変形していっているという訳です。
文章で表現しようとするとなかなか伝わりづらいですが、想像は難しくないでしょう。
よく見る自然現象ですからね。
コーヒーに牛乳を入れても同じことが起こって最終的にはカフェオレになっちゃいます。
さっきの漫画の話だと、巻数を数えて順番通りに元に戻すという意識をしなければ、どんどん順番はバラバラになっていきます。
ね?
経験則からの証明にはなるんですけど、物事は外部から何もしなければほっとくと乱雑さは増大する方向に進んでいく。
つまり、宇宙のエントロピーも同じように増大していくという訳です。
まぁあの、論法が滅茶苦茶になっているのは自覚しております…はい…
詳しい事はわからないけど、エントロピーって要は「何通りあるか」みたいな話でそれが大きくなる方向に状態が変化していく
ぐらいの解像度でOKです。
詳しく知りたい方はぜひ調べてみてください。
話を戻すと、僕の部屋が散らかっていく、というのは自然現象として当然のことなのです。
だって部屋のエントロピーは増大していくんだから。
これが僕の部屋がなぜ散らかっているのか?に対する答え。
「あー、自然の摂理なら僕の部屋が散らかるのも仕方ないかぁ…」
と納得してしまったものです。
あ、皆さんはね、納得しちゃいけません。
あえて言ってきませんでしたが、ほっとくと散らかっていく(乱雑になっていく)なら、整理整頓された秩序のある状態はどうすればできるのか?
簡単です。
外部からエネルギーを加えるしかありません。
これもわかりやすい例えがあれば話そうかなと思ったけど僕が知っている例えを言い出すとまた話が長くなりそうなので割愛するよ。
つまり、掃除・片付けという外部からの刺激がなかったからエントロピーは増大し、部屋は散らかってしまった。
だから僕が片づけをしなかったから部屋は散らかったんですね。
この片付けに使うエネルギーは…
飲み会に消えていっていたのかも。
娘ちゃんにはこう言う。
結局、何が言いたいのかというと、
「物事はほっとけばどんどんカオスになっていくんだよ」
って事。
部屋もそうだし、仕事にしたってそう。
ほっとくと碌なことにならないのは自然の摂理なんです。
だから僕は娘ちゃんの片づけ教育には全力を注ぎたい。
遊び終わったらすぐに片付ける。
大きくなってきたら、おもちゃや絵本だけじゃなくて宿題や友達とのけんか、いろんなことが娘ちゃんの身に起きるだろうけど、これもすぐにケリを付けなさい、ってね。
「何で?」って聞かれたらそれはもうあれですよ。
「宇宙のエントロピーは増大していくからさ。」
最後に
片付けにかかるエネルギーは部屋の大きさにもよるし、その人の片づけに対する捉え方(隅から隅まで掃除しないと気が済まないみたいな)によっても左右される。
僕の場合はせっまいワンルームでも果てしないエネルギーが必要だと感じてしまっていたわけだ。
そんなことを考え出すと、電子のエネルギー準位の考え方(リニアでなく離散的で、一つ準位を上げるのに必要なエネルギーは高いけどその後減少する)も、結構日常生活に似た雰囲気を感じるよな…
ま、それは置いておいて…
片付ける事にはエネルギーが必要だ。
だからそのつもりで、1日や1週間のエネルギー配分、
わかりやすく言い換えれば時間配分を考えないと、君の部屋はどんどんカオスになっていくだろう。
君や、娘ちゃんの部屋が綺麗に維持される事を切に願う。
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