サルゲッチュをレビュー。
○ゲーム情報
ゲームハード PS、ゲームアーカイブス(PSPは非対応)
値段 5800円 廉価版は2800円と1800円。アーカイブス600円
ジャンル アクション。スペクターボクシングは格闘
○ゲームの登場人物
カケル 本作の主人公。赤髪と金髪が混じった特徴的な髪型の少年。スペクターの騒動に運悪く居合わせてしまう。博士が完成させたタイムマシンで1人過去に飛ばされる。運動神経が超人的で、猿を捕まえるためにガチャメカを駆使していく
ヒロキ カケルの友人。博士の研究所に行っていたが、一緒に過去に行くことはなく、スペクターに洗脳され、敵として立ちはだかることに。
博士 ピポヘルとタイムマシンを作った張本人でガチャメカや情報を提供するが、この方が居なければこの騒動はなかったとも言えるお人。
ナツミ 博士の孫娘の女子中学生。オレンジ色のツインテールが特徴的。博士と一緒に研究所でサポートする。
スペクター 動物園の人気の白猿だったが、脱走し、博士の研究所でピポヘルを被ったことで悪い心に目覚め、猿の親玉として君臨する。最初は普通のピポヘルを被っていたが、その後は普通のピポヘルではなく、特別製でランプがついていない、逆T字型になっている。彼がタイムマシンを利用し、過去世界で、猿と共に歴史改変を目論む。
猿(ピポサル )スペクターの部下で過去世界に居着く猿。遊園地から逃げ出した。目がやたら丸く大きく、本人の性格を表す色のパンツを履いてる。現実世界の猿にはあまり似ていない。スペクターボクシングでは彼らを使っていく。被っているピポヘルのランプで本人が気づいてないか確認できる。(青→気づいていない、安心している、黄色→警戒している、赤→気づいていて、パンツの色次第で逃げるか応戦するなど、それなりのアクションをする)パンツの色で捕まえる難易度が上がる。猿を何匹捕まえれば次ステージに行けるが、ステージには規定数以上はいるし、1匹、1匹、名前や特徴がある。
猿のパンツの色は次の通り(体感的な難易度順)
水色 タレ目で警戒心も薄く、臆病で何もしてこないし、こちらを発見しても逃げるだけで、足も遅く簡単に捕まる。これが捕まらなければ話にならないほど弱いが、小心故かガチャメカを使わないと見つからない、際どい場所にいる。1番、簡単に捕まるので見つけ次第、捕まえておきたい。
青 水色と同じく、臆病で何もしてこず、こちらを発見しても逃げるだけだが、水色よりは逃げ足は早い。気づかれないように捕まえるので水色より難易度は高い
黄色 1番標準的な能力の猿でこのゲームで1番多いタイプ。逃げることも多いが、ここから下の色は不用意に近づくと反撃してくる
白 性格は黄色と同じだが、警戒心が強く、すぐ勘づかれてしまうので黄色より難易度は高い
赤 ツリ目でかなり好戦的の武闘派のいかにも危険そうな猿。ロケットランチャーやマシンガンなどで武装はしていないため、遠距離から攻撃してくることは少ないが、こちらを発見すると逃げることなく、果敢に向かってくるので、かなり厄介な部類に入ってくる。網だけで捕まえるのは困難なので、メカボーなどの反撃手段を持ち合わせておいた方がいい。
黒 サングラスをかけるガラの悪い猿。赤同様にこちらを発見すると戦闘態勢に入る、好戦的な猿。マシンガンなどで武装しており、遠距離からも攻撃が長けているため、赤より難易度が高い
緑 赤と緑の眼鏡をかけた猿で頭脳派で警戒心もトップクラス。かなり遠距離からでも見つけるので赤や黒以上に厄介な存在。勿論、好戦的で追跡型のミサイルランチャーでしつこく攻撃してくる。1番捕獲難易度が高い猿で、相手してるとダメージを食いやすいので、これを捕まえなくても捕獲目標に達しそうなら後回しにしても良い。
○ゲームの流れ
ステージの規定数の猿を捕まえるのが目的で1度捕まえた猿は登場しない。
博士が開発したタイムマシンで、恐竜時代など過去世界に行くことになる。〜時代というのがステージ。
どのステージもステージ規定数以上はいるので必ずステージは2周以上はすることになる。
特定のガチャメカがないと行き着くことが出来ない所にいる猿もいるので、手に入れた後から行くことになる。
ゲームを進めると博士が新しいガチャメカが提供され、これが武器になる。最初から持ってるメカボーと網以外はチュートリアルで練習して、合格しないとステージに入れない。
最終目的はスペクターを捕まえること。
メカボー 剣のように振り回せる青い警棒のような武器。リンクのように回転斬りも可能。猿や雑魚敵を叩いて、動きを停めたり、撃退することができるし、ギミックを壊したり、近くのスイッチを押すのにも使える。1番スタンダードで使いやすい武器。最初から持っている
網 虫取り網のような網でこれで猿を捕まえることが出来るが反撃はできないため、捕まえる時以外は使わない事。最初から持ってる。
水メカ 水中に入ると自動的に作動するため、コマンドには入ることは無い。水中にも猿はしっかりいるので、右スティックを押し込むことで網を発射することが出来るが、操作性がイマイチ。マリオ64同様に水中に潜っている時は息継ぎが出来ないため、長時間に泳げない。早く泳ぐ必要もあるため、ボタンを押す必要がある。
猿レーダー 猿がどこにいるか見つけてくれるレーダー。猿の強さ等も確認できるが、壁の向こうで回り道が必要な所にいる猿や特定のガチャメカが無いと見つけられない猿にも反応して、今は捕まえらないというのはノーヒントなため、無駄に右往左往してしまう欠点があるので過信しないこと。これも網同様に攻撃手段がないため、敵が多いところでは使わない方がいい
パチンガー Y字形のパチンコのような武器。遠くのスイッチを押す、飛んでる敵を撃退する、木の上にいる猿を落とすのに使う。スタンダードな弾は無制限だが、強力な弾は有限で、使い所を考えないと弾切れになる。
ダッシュフープ フラフープのようなアイテムで弱い敵を弾き飛ばすことも出来る。普通では走れない坂道を走ることもできるようになる。最速クリアがしたいなら必須アイテム
トビトンボ 竹とんぼを大きくしたアイテムで一時的に空を飛ぶことが出来る。一時的なので、よく考えて最短距離で飛ばないと場外に落ちてしまう。
メカヨンク ラジコンカーのようなガチャメカで人間が狭くて入れないところに入るのに使う。猿をおびき寄せることが出来る。
マジックパンチ パンチンググローブとマジックハンドを合体させた武器でメカボーより扱いが難しいが、攻撃力は高いので、メカボーでは壊せないギミックを壊すことができる
○スペクターボクシング
ゲーム本編をある程度クリアするとできるゲームで、本編とは違い、カケルではなく、猿を操作する。
チャンピオン目指すモードと2人対戦ができる。猿は殆ど大差がなかったはず。
リアルなボクシングゲームでストリートファイターと違い、ダウンメーターを空にしたからと言って、負け確にはならない。上手く防御して、早くリズミカルにパンチを打ち込まないと相手の回復が早いので、モタモタしてるとすぐに回復されて、こちらがダウンする、ダウンメーターを空にして、相手が立ち上がると試合続行。
時間切れになるとインターバルがあり、相手が起き上がらなくなったり、2回のインターバルでダウン回数などで判定が決まると試合終了。
チャンピオンモードは最下位からスタートするので、敵が起き上がらない、2回のインターバルで勝利すると位が上がる。
○個人的評価
評価はS(最高)→A→B→C→D→E(最低)
ストーリー A
グラフィック(当時基準) C
ゲームバランスや難易度 D
操作性 C
世界観 B
BGM S
ゲームの面白さ C
やり込み要素 D
総合評価 C
適正価格 1500円(廉価版を基準に考えるとこれくらい)
○良い点
BGM、声優の演技は良く、子供リンクや蚊の山田麗奈、クレヨンしんちゃんのふかづめ竜子など結構豪華な声優を起用している。
猿を捕まえるアクションゲームという、コンセプトは良い
猿も同じように見えて、パンツの色なども個性豊かで、飽きさせない
猿のキャラデザもデフォルメされていて、可愛らしい作りになっている
人間キャラもよく出来ていて、独特の世界観を出している
ガチャメカも種類が豊かかつ、使い方もチュートリアルで教えてくれて、合格しないと先に進めないので、親切設計
ストーリーもスペクターと猿が動物園から脱走して、博士の研究所に迷い込み、ピポヘルを被ったことで猿達が賢くなり、博士のタイムマシンを悪用して過去世界に流れてしまい、主人公のカケルはその現場に居合わせて巻き込まれるというストーリーは概ね良く、分かりやすい。
猿の動きもコミカルで個性で豊かで可愛らしい
ボクシングは猿も操作でき、2人対戦ができるし、リアルなボクシングゲームが楽しめる。
×悪い点
難易度が高い。ライフも5つ固定で最初のうちはいいが、終盤になるとキツくなるし、トビトンボで飛ぶ場面も増えるが、着地点が分からないと場外に落ちること多発する。ライフも終始増えない。
猿レーダーはかなり不親切で、トビトンボがない序盤に崖の上にいる猿、メカヨンクでおびき寄せない確保できない猿にも反応してしまい、今はゲットできません的なアドバイスも無いため、右往左往したり、ぐるっと一回りしないと入れない、壁の向こうでも反応したりと意外と不親切。
デュアルショック(3Dスティックが2つあるコントローラ)でないとプレイできないため、通常型しか持ってない人は出費が嵩む
デュアルショックが初対応のゲームのため、まだ手探りなのか、操作性があまり良くない。水中では顕著。64にはない、3Dスティックをカチッと押し込む動作があり、慣れない人も多かった
猿をコンプするとボクシングしかやることがない。本編でのやり込み要素が少ない
ボクシングはインターバルやダウンゲージがよく回復するし、ダウンしても敵が立ち上がるので、格ゲーにしてはテンポが悪い
アミ、メカヨンク、猿レーダーなど敵に攻撃する手段がない武器もあり、これらを持ってる時に敵に攻撃されると無抵抗で、メカボーなどに切り替えるのにタイムロスが出来てしまいがち。特に捕獲難易度が高い、赤、黒、緑の猿で顕著。
メッセージが全部平仮名、カタカナで子供は良いが大人からしたら凄まじく読みにくい
グラフィックがやや荒い
○総評
親戚が面白いと言って買ったが、結構凡ゲー。
デュアルショック初対応ゲームで、それでしか遊べないので、操作性も手探りで未完成な部分も多かったゲーム。
猿も可愛らしく、キャラデザも悪くないし、BGM、声優、演出面はほぼ問題ない出来だが、操作性、難易度は問題あり。
クソゲーやガッカリゲーという訳では無いが、もっと改善の余地はあるゲーム。
○次回予告
メダロット2を書いていく。RPGだから長くなりそう。
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