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もしも猫になったら

夜目が覚めると猫になっていた。

毒虫よりかはだいぶんましだ。家族に殺される心配もない。

さて、どうしよう。

元に戻れるか不安だが、まずは猫であることを楽しみたい。

好奇心の勝利である。

まずは歩いてみよう。

…ふむ、音がしない。

体重が軽いのと、たぶん肉球のおかげで、ただ歩く分には音がほとんど出ない。

これなら家族にバレず外出できそうだ。

窓を肉球の摩擦と爪を利用してこじ開ける。

そこからすとんと地面に降り立つ。

冒険のはじまり。

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