人間くささ
人に好かれる自信がないから、自分を磨いてきた。
好かれてなくたって、私は私だって断言したくて。
だから、私についてよく考えて、自分を聞かれたらちゃんと答えたかった。
間違えたら考えたくて、考えるために人を巻き込んで迷惑かけて。
それでも、まだぼろぼろの泥団子で絶望する。
「誰か私を引っ張って」って『トウキョウソナタ』のセリフが身に染みる。
ずっと泣きながらトボトボ歩いてる。
自分でやらなきゃいけないって分かってる。
だけど、助けてくれそうな人を見つけたらふらふら近づいて泣きついて、うっとうしがられたり、利用されたりで、次は世界に絶望する。
気づいたら、あらゆる人間くささを忌み嫌って、
逃れようと殻に閉じこもった人間になってた。
いつだって、全てがいやな人間になった。
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