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実施マニュアル【テンプレート】

▶︎実施マニュアルとは、真度と定度を高めるための訓練に必要なもの

艦隊というのは軍艦の集合状態ではない。
艦隊は艦隊訓練を練り上げることによってのみ成立する。
坂の上の雲(8) P. 78

歴史のことになる。
明治日本の海軍は、それはそれは強かったという。
その秘訣の一端は、「〇〇」に途方もない労力と時間を費やしていたこと。
何に、時間を使ったか?
『訓練』である。
アホのように資源を費やして、海上での射撃訓練に明け暮れた。
その結果、黄海海戦のさいに、敵のロシア軍をしてこう言わしめた。

「日本側の命中率のよさは自分がかつて見聞もせず想像もできなかったほどのものであった。砲弾が一発一発命中するのではなかった。雨のように落下し、命中し、炸裂した」

自分たちが狙ったターゲット(真度:accuracy)に、ばらつくことなく(定度:precision)、命中した。
それをつくり出すものは、『確立された方法論(実施マニュアル)』と『それに基づく訓練』である。
そう!!!、臨床研究の実施マニュアルとは、単なる研究者の集合状態から、精錬された研究グループへと昇華させるためのツールなのだ。
その目的は、研究グループの全構成員において、質の均一化をはかり、真度と定度を高めることである。

▶︎具体的なテンプレートの共有_2021年9月2日ver.

▶︎全般的な質管理方法
※下記実施マニュアルの対象となる3要素のそれぞれに規定すること
・監督者と責任の範囲
・トレーニングの手順
・研究員の技能チェック方法
・研究スタッフ同士の点検(ピアレビュー)と定期報告の方法・時期
▶︎要素①:各測定の実施方法
・各アウトカムと具体的な測定プロトコール
<測定プロトコールが満たすべき点>
・測定者が対象者に話しかける内容
・対象者の詳細な肢位(臥位・座位・立位/関節角度など)
・測定の手順(順番、回数、強度、速度など)
▶︎要素②:各介入の実施方法
・各介入内容と具体的な介入プロトコール
<介入プロトコールが満たすべき点>
 上記測定プロトコールと同様
▶︎要素③:データの記録や取り扱い
・データ収集と記録の方法
・データ入力の方法
・データ分析の方法
参考資料
【木原雅子/木原正博】医学的研究のデザイン-研究の質を高める疫学的アプローチ

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臨床研究のつくり方を考え・つくり手を育てる
『僕らの臨床研究の年輪』
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【あり】最後のイラスト

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