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段差を降りるときの2つの技術:フォアフット & リアフット

▼ 文献情報 と 抄録和訳

ステップダウンテクニックが縁石降下時の下肢力学に及ぼす影響について

Demers, Tia, et al. "The influence of step-down technique on lower extremity mechanics during curb descent." Journal of Electromyography and Kinesiology (2021): 102590.

[ハイパーリンク] DOI, PubMed, Google Scholar

[背景・目的] 段差から降りるとき,個人は通常,後足または前足のいずれかで最初の接地を行う。本研究の目的は,縁石を降りる際に,リアフット法とフォアフット法のどちらを採用したかによって,垂直方向の地面反力,下肢のメカニクス,肢内作業分布を比較することである。

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[方法] 16名の被験者は,リアフット法とフォアフット法の両方を用いてプラットフォームから踏み出した。踏み切りの際の鉛直方向の地面反力と矢状面の関節運動および動力学を調べた。比較にはペアのt検定を用いた。

[結果] 被験者は,フォアフット法はリアフット法の比較において,足関節のパワーと負の仕事が大きく,股関節のパワーと負の仕事が小さかった下肢全体のネガティブワークは、フォアフットテクニックの方が大きかった。負の仕事の合計への寄与率は、フォアフット法はリアフット法に比較して、足関節で大きく、股関節と膝関節では小さかった

[結論] 本研究の結果は,下肢の荷重を変化させるためにどのように降段テクニックを修正すればよいかについての洞察を与えるものである。

▼ So What?:何が面白いと感じたか?

✅ 臨床応用方法の提案
股関節・膝関節への負荷・衝撃力を避けた荷重をしたい → フォアフット法
下腿三頭筋やアキレス腱への負荷を避けた荷重をしたい → リアフット法

目から鱗というか、すごく大事なのに、案外着眼や指導をしてこなかった。
今回のように、わかりやすく2パターンとして示されると、思考や指導につながりやすいと思った。臨床応用されやすい情報を学術体系に提供することを考えると、二値として示すことは有用な戦略だ。

✅ Next Research Question
次の疑問として、歩行では踵接地が推奨され、それがないと次のフェーズで前方推進が制限されるなどの弊害があるが、段差降段において、2つの方法が次のフェーズに与える影響はどのようなものだろう?

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