高いアンテナ感度と意識高い系

今回は個人の主観で語ります。
「意識が高い人」と「意識高い系」の違い、みたいなのが本邦インターネッツでは散見されますが、それらははっきりいってしまうと極端で、過激で、感情的で、煽動的で、そしてどれもこれも正しいものばかりです。
はい、だいたいどれも合ってます。

有名どころだと、意識の高い人が外国から日本で知られてない概念を持ち込み、新しいビジネスに応用することがあるのに対して、意識高い系は日本で知られない横文字だけを持ち込んで既存の概念を「再発見」し、新しいビジネスと称して手垢のついた商売や違法な商取引に手を出します。
過去に記事にしたので↓そちらも読んでみてください。

ネットワークビジネスや宗教や意識高い系のワナ - 強い自分とバズワードとルー大柴https://note.com/super_hero/n/nccc699b39242 

また、学力・実力に欠ける人が結果として意識高い系に陥った例も報告されており、意識高い系活動は自分の能力不足から目を逸らして自惚れるという側面もあります。

【悲報】詐欺の受け子で捕まった21歳が持ってたメモ、ヤバすぎるｗｗｗｗ （※画像あり）

ですが今回は一例だけ紹介させてください。
アンテナ感度を高くする、ということです。
簡単じゃないので、皆さんもじっくり考えて見てください。

「アンテナ感度を高くしろ」とよく言われます。
今どきはサラリーマンやってても言われることでしょう。ビジネス雑誌に書いてあるだけならともかく、上司からも言われませんか？
正直にいえば、エグゼクティブ層が意識すればいい概念なんです。
社会の変化に対応するのは経営者ですから。
営業や人事はいちいち社会の変化に付き合う必要などなく、与えられた仕事をこなして仕事量に応じた給料を貰えるのが理想です。

ですが世の中というのは都合よく回りません。
平社員であっても社会情勢や経済動向に目を光らせる必要が出てきました。我々警備員も例外ではありません。
そこでアンテナ感度云々言われるわけですね。
曰く、世の中の動きを敏感にとらえるべし、貨幣価値を敏感に監視すべし、政界人事も敏感に国際関係も敏感に自然環境にも敏感に電磁波に敏感に欲求に敏感にetc.

敏感敏感うるせぇ！
感度3000倍になるわ！

それほどまでに求められるアンテナ感度の高さとやらを、皆実現できるものでしょうか？
どう考えても現実的とは言えません。

特に、意識高い系は以下の画像のような状況に陥りがちです。

これって、意識高い系だけじゃなく、オタクとかカルト、右翼左翼、エコやフェミニズムにハマってしまう人にもよくあるパターンです。
国際関係に聡くなりなさい、と言われたらなぜか日韓関係だけ詳しくなってしまったり。
政治を疑いなさい、と言われたらなぜか与党だけ疑ってれいわ新選組だの幸福実現党支持に走ってしまったり。

この特定の感度だけ高まってしまう「感度3000倍問題」ですが、簡単な防止策というのはありません。
人はこのようになってしまうものだと考えて、常にアンテナを張り巡らせて心の変化に敏感に……アレアレ……？

結論：無理な奴には無理！