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余談中の余談「マルチおねいさん」

自衛隊在職中、mixiで知り合ったひとつ年上のキャリアウーマンぽい女性と何度かデートした。
「カフェ巡りが趣味です」とのことだったが、残念ながらいつもスタバだの上島珈琲店にしか入らなかったので、カフェ巡りの意味もわかってなかったかもしれない。

いつもコーヒーを飲みながら経済の話に花を咲かせていた。
いくら収入の安定した公務員といえど、自衛官は負傷やトラブルによる退職が多いので、貯蓄、できれば資産運用できるようになっておきたい気持ちはあった。いや、嘘だけど。そういうふうなことをいつもシャバの人にはいっていた。
会ったらしばらく歩いて店に入り、1時間ほどおしゃべりして、またしばらく歩いて解散。結局何度会ってもエッチできなかった。

まあタイトルでわかる通りお姉さんはマルチ商法やってる人なんだけど、初心者なのか上手くいってないのか、強気で勧誘してくることもなければ、上の立場の人とか連れてくることもなかった。
赤の他人に自分の思ってることを伝えて、立ち位置を確かめようという思惑があったのかもしれない。
でも結局マルチの話も出さなかったし、社会問題や将来の夢ばかり語り合っていた。マルチの仲間にはそういう話ができないのだろうか。
結局何度会ってもエッチできなかったのは、二人で語る将来の夢が思ったよりキラキラしていなかったからだろう。

今頃彼女も40代だから、地に足の着いていないビジネスで生活できるとは思えない。
(うまくすれば)見た目だけで金稼げそうなルックスだったが、性格は地味で大人しく、オフィスにいれば引く手あまただったろうが水商売や風俗には向かないから、地元で事務員でもやっているかもしれない。

最後に、彼女の外見や言動を記しておく。マルチ商法をやっている人の見分け方の参考にして欲しい。
服装はいつもスーツだった。髪はワンレンで足元はスニーカー。パッと見は営業の女の子。ただ覇気のなさが丸出しで、AVのスカウトに真っ先に声かけられそうな顔だった。
紹介する本はお約束の『金持ち父さん貧乏父さん』で、頻繁にボードゲーム会に参加している。
会うたびに「30代のうちにリタイアするのが理想なんですよね〜」といっていた。
何年のうちにいくら稼ぐとかのビジョンはなかったみたい。

今月も皆様のサポートのおかげで生活保護申請せずにすみました。心より御礼申し上げます。