6/20 無痛恋愛(略)を読む夜、と思い出したハコヅメ


わたしたちは無痛恋愛がしたい


を現実逃避がてら、夜中2時まで既出の全話
を読み終える。

面白い!しわかる!し星屑男はよ痛い目にあえ!
と感情移入もするけど、この手のお話はやっぱり
どこかスカッとジャパン感が出てしまうのが個人的にはヌーン…となってしまうよねー!!!
(でも心の欲的にはめちゃくちゃスカッとしたい、
し、早くクズ男のメンタルプライド諸々ぶち壊すところ見せてくれ、という気持ちもすごいある)

多分、現実世にはびこるクズ男のほとんどはきっと
そのまま甘い汁を吸い続けるし、

本命の彼女とのデート写真を日常的にストーリーにあげながらいつか「結婚しました💍」ってコメントで普段はあんま上げないフィード投稿でティファニーをはめた顔立ちの良き彼女とのプロポーズディナー写真をあげる日がくるんだろーな?

世の中そんなにスカッとジャパンには出来てない、だから星屑男が見下した魚女子たちへの扱いの報いを、コンプレックスの塊を握り潰す形で報復される展開は、

スカッとさせてくれてありがとうと
思いつつ、でもちょっと、
共感度が若干下がるような気持ちにもなりつつ。

現実じゃない、漫画だからこそ気持ちいい展開を。って話も充分あるけどね!

女性への蔑視や行動にどんどん敏感になる年頃、
世と男に対して敵意満ちてくるウニちゃんに
すごく共感出来た上で、
そんな目線の変化の中で自分もまた「おじさん」という生き物をどんどん見下して差別して固定観念で捉えてしまう無自覚の凝り固まってきた醜さも、
2人を通して描かれてる気がするんだよな
(銭湯帰りのおじさんのシーンとか、他者からの視線とかパパ活ドッキリの話とかさ)

と、つらつら思ってるうちに全然関係ないけど思い出したのが最近第一部が終了した

ハコヅメ!!!

もう…あれこそほんとに、スカッとジャパンしてくれなくて、読み終わって心が鬱々としつつも

そのリアルさにある意味すごく感動、というか
そうだよね、現実の事件って、
本当にそんな形ばっかりだよね、と
ハッと気付かされるようで、胸を打ちました。

読んだ限りでは藪さんは絶対的被害者なのでは?
と思っているし、
自殺で逃げた既婚者先輩は本当に胸糞卑怯野郎だな、地獄で舌を引っこ抜かれ続けろ、と思うけど。

あの先輩と後輩は、本当に自分たちが無実で、
藪さんが俺たちを誘ってきたと思いこんだ上で
供述をしているのでは?という
恐ろしい気持ちにもなる。
(いや、さすがに、あの嘘のつき方は故意か…)

それだけ男と女の両側から見える世界は異なってる、ってすごくリアルな話だと思う。
最近、「嫌よ嫌よも好きのうち」神話を
瓦解させる声がたくさん上がっているけど、
ああいう変な神話たちが生み出した価値観が
両者の視界の角度を思い切りズラしてしまって
んじゃなかろうか。

でもこれ男女どうこうの話、として考えず
この世界のどんな性交渉にも
両者またはその場にいる人の間で絶対的な同意と
相互への気持ち理解と思いやりが発生してくれ!
ますように!かみさま!







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