みんなの日本語　6課　A-4,5

みんなの日本語 6課
日本国内の日本語学校で、「留学」の在留資格を持って来日した外国人を対象にしたクラス授業を想定した教案になります。
パワーポイントを使って授業を行います。
※がついている部分は、授業をして気づいた点や反省点を【振り返り】にまとめています。

【目標】　
・人を誘うことができる。
・誘いを受けることができる。

A４【～ませんか】

（男女が話しているイラストを提示）
Ｔ：男の人は、今晩、映画を見ます。
　　女の人に言います。何ですか。
　Ｓ：映画を見ますか。
Ｔ：映画を見ませんか。映画を見ませんか。どうぞ。
　Ｓ：映画を見ませんか。
Ｔ：今晩です。今晩、一緒に映画を見ませんか。どうぞ。
　Ｓ：今晩、一緒に映画を見ませんか。

Ｔ：男の人は、今晩、レストランへ行きます。
　　女の人に言います。何ですか。
　Ｓ：今晩、一緒にレストランへ行きませんか。
Ｔ：今晩、一緒にレストランへ行きませんか。どうぞ。
　Ｓ：今晩、一緒にレストランへ行きませんか。

（板書）
・今晩、一緒に映画を見ませんか。
・今晩、一緒にレストランへ行きませんか。

口慣らし。最初にイラストを見せて、動詞の確認。　※１
イラストは以下のサイトのものを使いました。
https://one-taste.org/nakama/IllustFiles/verbs.htm

Ｔ：何ですか。
　Ｓ：行きます。（見ます。飲みます。食べます。帰ります。勉強します。　　
　　　休みます。撮ります。宿題をします。など）
Ｔ：～ませんか、言ってください。　※2
　Ｓ：行きませんか。（見ませんか。飲みませんか。…）
　（全体で確認し、個別に当てる）

（以下のようなイラストを提示。今回は7枚、用意した）※３

Ｔ：男の人が女の人に言います。一緒に…
　S：一緒に映画を見ませんか。
Ｔ：一緒に映画を見ませんか。どうぞ。
　S：一緒に映画を見ませんか。
（全体→個人）

A５【～ましょう】

（A４の導入で用いたイラストの女性に〇の吹き出しをつける。）

Ｔ：男の人が言います。
　Ｓ：一緒に映画を見ませんか。
Ｔ：女の人が言います。
　Ｓ：はい。
Ｔ：ええ、見ましょう。ええ、見ましょう。どうぞ。　※4
　Ｓ：ええ、見ましょう。
Ｔ：（男の人を指して）私です。（女の人を指して）皆さんです。
　　一緒に映画を見ませんか。
　Ｓ：ええ、見ましょう。

Ｔ：男の人が言います。
　Ｓ：一緒にレストランへ行きませんか。
Ｔ：女の人が言います。
　Ｓ：ええ、行きましょう。
Ｔ：ええ、行きましょう。どうぞ。
　Ｓ：ええ、行きましょう。
Ｔ：（男の人を指して）私です。（女の人を指して）皆さんです。
　　一緒にレストランへ行きませんか。
　Ｓ：ええ、行きましょう。

（板書）
・ええ、見ましょう。
・ええ、行きましょう。

口慣らし。絵カードを用いる。
Ｔ：～ましょう、言ってください。　※５
　Ｓ：行きましょう。（見ましょう。飲みましょう。…）
　（全体で確認し、個別に当てる）

（B7を用いて練習）
Ｔ：一緒に…
　Ｓ：一緒に京都へ行きませんか。
Ｔ：ええ、…
　Ｓ：ええ、行きましょう。

（B7が終わったら追加練習）

Ｔ：男の人が言います。
　Ｓ：一緒にビールを飲みませんか。
Ｔ：女の人が言います。（×を指して）
　Ｓ：いいえ、飲みません。
Ｔ：すみません、ちょっと…。すみません、ちょっと…。どうぞ。
　Ｓ：すみません、ちょっと…。

（板書）
・すみません、ちょっと…。

（○、✖ランダムなスライドを提示。練習）　※６
（最後にデートをしませんか。自由回答にしてペア練習→発表。）　※７

【振り返り】

2022年5月。来日後1課から順番に勉強しているクラスです。役0分くらいです。とてもにぎやかなのですが、口がまわってない学生が多いので、ドリル練習をしつこくしました。

※1　ドリル練習をスムーズにするために、動詞の確認をします。このクラスのレベルでは必要だと思ったため、時間を取りました。

※２　この時点で集中力が切れている学生がいました。単調でつまらないのは分かりますが、当てると言えず。「言えてないんだから、ちゃんとしろーーー」と叫びたくなります。

※３　スライドを用意していたことを忘れて飛ばしました(笑)一つ前の練習が間延びした気がしたのは、このせいでした。そのせいで集中力を切らしてしまったのか？

※４　「ええ」の説明が必要だったなと思いました。「はい」と同じです。と説明したら、かたくなに「はい」を使い続ける学生がいました。

※５　指示が通じず。ましょうの口慣らしをしたいのに、ませんか、で言う学生が多数。違う方向に流れていったときに軌道修正する指示出しがうまくできず…

※６　〇、✖を見ておらず、好き勝手に学生が答えてしまいました。

※７　クラスの雰囲気にあわせて使ったほうがいいと思いました。抵抗感がある学生もいたので、楽しくやってる学生に発表させました。