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民間薬と漢方薬

 見たことのある、知っている薬草を紹介するときに薬草の性質(中医薬による気味''性質と味'')も載せたほうが良いと思い、調べながら薬草デビューとして載せています。

 生薬名のある薬草もありますが不明なものも多いのが現実で、これ以上調べようがなく、それで不明と記載することにしました。

 漢方薬は気味(性質「寒,涼,平,熱,温」味「苦,辛,渋,酸,甘」)がはっきりしていますが、薬草に関しては伝来なので???😭なのです。

民間薬と漢方薬の違いを調べてみました

民間薬と漢方薬

民間薬とは、昔から民間に伝承されてきた薬のことです。

漢方薬と民間薬は、どちらも植物や動物・鉱物などの天然物を使用しているなどよく似ていますが、 薬の構成や作り方・使い方などに大きな違いがあります。
漢方薬は複数の生薬を組み合わせて効果を高め、副作用にも配慮して適応を定めており、 民間薬を発展させた薬ともいえます。

民間薬 は
構成 単一の生薬を用いる。
漢方薬は
複数の生薬からなる処方として用いる。
   作り方
民間薬は
伝承と、個人の経験や勘による。
漢方薬は
剤形や製法が古医書に規定されている。
   使い方
民間薬は
伝承と、個人の経験や勘による。
漢方薬は
漢方医学的な診断に基づく
複数の生薬からなる処方として用いる。
   適応
民間薬は
自己治療の範囲に限られる。
漢方薬は
専門家による一般症状の改善から重い病気まで、幅広く適応できる。
   効果
民間薬は
うまく適合すると効くが、漠然としがちである。
漢方薬は
古医書に使用目標(証)が定められており、効果的に用いることができる。
   例
民間薬は
キハダの樹皮(健胃整腸) ウドの根茎(発汗、解熱) ハトムギの実(美顔、いぼとり)
漢方薬は
黄柏[おうばく]といい、 黄連解毒湯[おうれんげどくとう]に配合
独活[どっかつ]といい、 十味敗毒湯[じゅうみはいどくとう]に配合 薏苡仁[よくいにん]といい、薏苡仁湯[よくいにんとう]に配合

日本漢方製剤協会より

    明らかに薬草は民間薬です。身近にあるもの。
 

胡散臭いオヤジがやってるけど腕は良い

    中野の馬場香嶺堂で漢方薬を処方してもらいました。
   10日分で1万5千円。
    もったいないので10日分を30日で使ってました。このように漢方薬は高いです。
  しかも長く続けなければいけないので金銭的に無理があり、漢方薬とさよならしました。
   そんなこともあり民間薬(薬草その他も含む)が解れば良いなと頭の片隅にありました。

  漢方薬の薬剤も民間薬も薬草。

 野草・薬草デビューの一年生です。

 この野草は何?から始まりました。

 薬草は中村臣市郎先生のFBの投稿や有料ブログや著書、沖縄畑の学校上原文子さん、1960年代の薬草本、佐藤潤平著書、1920年代医学書赤本、東城百合子本そして韓国や中国の時代劇医療ドラマから学んでいます。

 例えば韓国ドラマ「ホジュン」では貧しい人が自分でも病を治せるように、皆がよく知っている植物を薬草として教え使い方も教えるシーンがありました。
    ''医者の治療を受けられず死んでいく民のために新しい医書を編纂すべきと考えます''と王様に訴えるシーンもありました。
 日本でも江戸時代に医師の指導に依らない、一般大衆のための民間伝承の薬として簡単に用いることのできる身近にある手に入りやすい薬を集めて使用法が書かれた「救民妙薬」(穂積甫庵)が編纂されています。

 中村臣市郎先生は精力的に野草・薬草の薦めを投稿しています

春である。
一坪の庭があればコンビニもス―パ―も用はない。
薬草を知れば金がなくても豪華で安全で健康的な料理ができる。
これは自然が生物に与えた糧であった。

地球には菌類 1000万種、動物1000万種、植物1000万種が存在する。
その中で最強に進化したのが薬草である。
その形質、機能、分化、拡散という方法でそれらは環境に持続していくためにあらゆる適応能力を自然から学び生命力を養ってきた、
この生命力が人や動物に効くのである。
エネルギーの性質には伝達と循環がある。
熱が他の物質に伝達されて熱するように薬草がもつ薬理エネルギーは他の生物に有用な劇的な働きをもたらす、
どんな植物でも性質があり苦いもの、辛いもの、渋いもの、酸味があるもの、そして甘いものがある。これはどんな植物でも保有する普遍的な制御物質、基本的な自然免疫の一つである。
陰陽五行説もそれに基づくものである。
これら薬草の最強の液体を肉体に浸透させ病象を改善し治癒させていくのが薬草という自然療法の世界である。

かなり手厳しい指摘もあります。

深刻な食料危機
主食の米はなんとか確保できても、その他の副食はほとんどなくなれば深刻な食料の欠乏が起こる可能性が高い。

餓死

その時 1億2600万人が餓死していく運命が襲撃してくる。現在まで文明の生産物に完全に依存した人間はこの餓死という事態を乗り越えることはできないだろう。

だが薬草、野草、山菜、漢方薬の知識があれば生き残ることは可能である。
庭先、路地、畑のあぜ、山の麓、草地、荒れ地、森あらゆる場所に生存の食物があった。

私は10年間山でその自然の中にある草、樹皮、油脂、根茎、木の実、若葉食えるものはすべて食べてきた。

だがしばしば有毒植物を食べて中毒し何度か死にかけたこともあった。体験でトリカブト、ドクセリ、マムシグサ、ハシリドコロなどの猛毒植物があることを知った。
この知識があれば健康で安全な生存を確保することが可能である。

加工食品に依存する人達はこの危機を乗り越えることは不可能である。

この意味で文明は虚構であり虚像である。
世界最長1万2000年の文明を保持した縄文時代、彼等の食物はすべて自然の森でとれた木の実、樹皮、地下茎、雑草であった。
生きる知恵はここから生まれてきた。

   身近な植物で病気が治ったり、元気になったり。なんて素晴らしいことなんでしょう。      私がお勉強しているのは薬草なので基礎は”野草を知ること”になります。
今は106種類の野草を覚えました。そこから薬草として使えるものがたくさんありました。
 調べるうちに生薬名がついたもの、生薬名がないもの、薬草の性質がわからないもの。
 そして地域に生えて地域で使われているもの(沖縄の月桃のような)、民間療法的なもの、使って治った人、使っても効果がなかった人、逆に悪化した人、様々です
 そう考えると薬草は怪しいものの代名詞かもしれません。
 
   近年になって薬草成分が化学的に証明され、経験だけに頼ってきた薬草が脚光を浴び、薬品、サプリメントに使われ認知されるようになりました。
 それでも路傍の雑草、やっかいな畑の雑草を薬草として使うとなるとためらいが生じるのは無理もありません。間違えて毒草を摘んでしまったりとあるからです。
 野草・薬草のお勉強は正しい知識それが一番なんだなあと思う今日この頃です。


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