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大叔母の塗り絵

九州の大叔母は施設に住んでいます。
ここ数年、色塗りにハマっていると聞いています。
小さい頃から祖母の家に帰省する度に、大叔母さんの後を追っかけて、いろいろなことを教わりました。朗らかでお喋り好きの大叔母が、私はとても大好きでした。味噌や豆腐や蒟蒻から醤油まで、煮炊き小屋の大きな釜戸で作っていました。まさに自給自足。火吹竹でよくフーフーしていました。
庭には鶏がコケコッコーと鳴きますし、牛小屋では牛がモーモーと鳴いています。乾草を牛に食べさせると、乾草に舌を巻き付かせてモグモグします。
、、、牛タンは今でも食べられません。

なかなか会えなくなってしまった大叔母に、大叔母のための塗り絵を描いて贈り物にしようと、B4のスケッチブック一冊に直にペン入れをしました。
塗ることを楽しくするために、細かく花を描き模様を描き、大叔母の時代に合わせたイラストで、、、。

喜んでくれるかな
楽しんでくれるかな
丁寧に仕上げてくれるかな
どんな色に染まるかな
ワクワク

とっても喜んでくれました。
そして次を描いてほしいとお願いされました。
贈って一週間。いえ、まだ一週間も経ちません。、、、ページ数25ページ
もう塗れた???あれ???早過ぎない???

ちょっと細か過ぎて、見えなくて一気塗り?
クレヨン?


塗り絵

3日間かかって作った料理を、15分で飲み込むように食べられてしまった、あのなんとも言えない感じ。しまった!一画につき数枚コピーしてセットで贈ってあげればよかった〜〜〜が、もう遅い。

きっと細かい絵よりも、太線のわかりやすい楽しい絵の方が良かったでしょうね。塗りやすかったでしょうね。
ちょっと失敗したな、、、と反省しています。

塗り絵




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