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リンクスランドをめぐる冒険Vol.25 たまには宿と飯の話 Part.1

2023年6月22日から2023年7月23日まで。
約1ヶ月間、スコットランドのゴルフコースをめぐる1人旅を敢行。
これだけを考えるとゴルフ好きなら誰もが
「羨ましい!」と思いつくままを言葉にする。
実際、私だって行く前はほぼ、楽しいことしか頭の中になかった。
しかし、いざ行ってみると悪戦苦闘と至福の時の繰り返し。
振り返ればジェットコースターのような1ヶ月間。
これはそこで見たこと、感じたことの備忘録です。

ホテル探しもGoogle Mapで

スコットランドで1ヶ月間、ゴルフをするということは1ヶ月間、屋根の下で眠る必要がある。
若けりゃドミトリーという手もあるが、還暦を過ぎた壮年になると柔らかいベッドと一人になれる空間、それから熱いシャワーが欲しい。
必然的にホテルを転々とするわけだが、やはり1ヶ月間ホテル暮らしとなれば金もかかる。
もちろん行き当たりばったりの私でも、それくらいの計算は事前にしている。
1日£120前後。
これくらいの料金であれば、そこそこ快適なホテルに泊まることができるので予算は確保しておいた。
この料金を目安にして次の目的地を決め、周辺のホテルを探す。
Google Mapで調べるといくつも出てくるので、それを元に検索するとHotel.comなど宿が登録している日本語サイトが表示されるから、その中から検討して選ぶ。
料金はサイトで決済できるのでチェックインもチェックアウトもスムーズ。
私がスコットランドに行った季節はハイシーズンだったが、目的地周辺の宿がすべて満室、なんてことはなく2〜3日前でも予約することができた。
もっとも、私が泊まっていたホテルは小さな町ばかりで車でなければアクセスできないようなところだったので、ゴルフをしない人には参考にならないかもしれない。

…旅行記の割には参考にならない情報ばかりで恐縮。

今回、3泊を予約した「The 1645Inn」はネアンから4kmほど離れた小さな町、Auldearn(オールダーン)の外れにあった。料金は£95。
宿泊料は安いのだが朝食代は別。したがって予算上限ギリギリの料金。
ここを拠点にHopeman Golf ClubとInverness Golf Clubを回る予定だ。
ネアンにはThe Nairn Golf Clubというチャンピオンコースがあるのだが、ハイシーズンは£230とお高い。いつか余裕ができたら訪れる(かもしれない)ということで今回はパス。

3泊目の夕食は?

宿に着いてからオールダーンの町を散策したが、どこにもレストランはないし、テイクアウトすら見つからない。
ただ、ホテル内にはパブがあるので夕食はそこで取ることにした。
1泊目はハンバーガー。
手前の格子状に積み上げられているのはポテトフライ。
値段は確か£25ぐらいだったと思う。日本円に換算すると高く感じるが、スコットランドで1人の食事としては平均的な価格だろう。

2泊目の夕食もパブ。
この日はシーフードチャウダー。バケットとジンジャーエールをつけて£30…ぐらいだったかな。ちなみにこれは小サイズ。レギュラーサイズを頼まなくてよかった。おそらく食い切れなかったと思う。


味に関しては個人の好みがあるので一概に言えないが、ファーストフードと比べるのは失礼なくらい満足できる味覚だった。
どちらも料理としての繊細はないけれど、きちんと調理されている、というのが実感。
スコットランドは海に面している地域が多いのでシーフードチャウダーがメニューにあったら注文することを勧める。ハズレはないだろう。
ハンバーガーも日本でこーいうガッツリ食えるタイプが増えてきた。私としては大歓迎。
そして3泊目。
いつものように夕食を取るためにパブへ行くと、すごく混雑している。音楽と大声が飛び交っていて横浜駅の地下を歩いている気分になった。
2日間、給仕をしてくれた腕に入れ墨をしている若い女性スタッフがカウンターの中で忙しそうに動いている。
カウンターに近づいた私の顔を見ると、かなりの形相で何やら大声で叫んだ。
…いや、怒られるようなことや恥じるようなことは何一つしていない。
私はいつだって紳士、なのだ。
かなり早口、それから騒音、私の英語力不足で何を言っているか聞き取れない。
彼女もそれを察知したらしく、短いセンテンスで一言、大きな声で言った。

「No Food!!!!!!!」

今夜の夕食、どーしよ…

昼間のパブはこんなに静か。部屋ではWi-Fiが弱かったので
ここでコーヒーを飲みながら翌日の予約取りなどをした。

続く





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