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初めての外来に臨む医師へ

研修医を終え、ある程度病棟業務に慣れてきたと思ったら、初体験するのが外来診療になるかと思います。初めての外来診療に備えてなにをすればいいか、若手の先生にむけて書いてみます。


基本


外来は時間との戦い!入院している患者さんと違い、外来の患者さんは(当たり前ですが!笑)診察が終われば帰ってしまいます。しかも、一度帰ると次会えるのは1-3か月後になったりします。短い診察時間で、必要な話をし、必要な情報を取らないといけません。また、待ち時間が長くなるとお互いいらいらしますし、待ち時間に対しクレームをいれる人、自分の順番はまだかと聞いてくる人がでてしまい、ますます時間がとられる悪循環に陥ります。外来は時間との戦い!気合いれていきましょう。

予習は大事

慣れないうちは、外来予習は必須。飲んでる薬をみて、理由のわからないものは調べましょう。あと、ある程度フォーマットを書いておいて、外来では空欄に記入するだけにしておきます。今まで何か月おきの通院だったのかも、メモしておきましょう。自動計算されない場合は、処方の日数も書いておくと◎(3か月おき、12週後、84日分など)

当日外来前

外来中不要な電話がかかってこないよう、できれば病棟に顔をだし、済ませられる処方やオーダーは済ませておきましょう。また、外来中にものを取りに行く時間はありません。マニュアルやタブレットなどは必ず持っていきましょう。外来に着いたら、外来の看護師さんに挨拶を。呼び出しの方法、ファイルを患者さんに返すのか看護師さんに渡すのか、などいろいろマイナールールがあると思います。外来が始まってからわたわたしないよう、確認を。あと、電カルや印刷機の電源は必ず入れておきます。

外来中

がんばりましょう👊どんなに忙しくても、いくつもタブを開いてカルテをみていると患者誤認のもとです。時間は惜しいですが、カルテを書き終わったら閉じ、次の患者さんのカルテを開く、を徹底しましょう。もし明らかに調子が悪いひとがいたら、遠慮なく上級医に電話を。外来を止めないことが最優先なので、イレギュラーな出来事があれば頼ってしまっていいと思います。

外来後

お疲れさまでした。このまま帰って寝たいところですが、休憩したら復習です。カルテ記載に不備がないか、記憶が新しいうちにチェックしましょう。次は予習しなくていいように、次回外来、処方内容と日数、検査の予定(次回、とか1年後、とか書くと絶対わからなくなるので、具体的な日付で書いておきます)を書いておきます。残薬あって処方しなかった薬は、必ず書いておかないと忘れます!

以上です。初めての外来、頑張ってくださいね!

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