有袋類になりたいワーママ医

ワーママをしている内科医です。 母親としては意識低い系、医師としては意識高い系。 ワー…

有袋類になりたいワーママ医

ワーママをしている内科医です。 母親としては意識低い系、医師としては意識高い系。 ワーママとしてのライフハック、研修医や若手の先生にむけたお仕事ネタ、一般の方にむけた医学的な知識などを書いてみたいと思ってます。

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記事一覧

家族旅行の準備で感傷的になってしまった話

子どもはすぐに大きくなる、かわいいのは今だけ、と言う。たまに実家に顔をみせると、両親は孫をみて「大きくなったね!」と喜ぶ。 でも、毎日相手をしていると、あまり大…

習慣の力

習慣は人生を変える、と言う。 私がそれを実感したのは、you tubeでヨガをするようになってからだ。 私は、学生のころから肩こり腰痛がひどく、仕事を始めてからはそれで気…

断捨離中も、昔のスケジュール帳は捨てられない

「限りある時間の使い方」(オリバー・バークマン)という本を読んだ。私なりの要約としては、今は忙しくやることに追われていて、「いつか時間ができたときにこれをやろう…

意外に今も悪くないんじゃないかと思った

今の私は、一言で言えばいわゆるワーママだ。 子育て中なので夜勤は免除してもらい、残業もほとんどせず働いている。でも、一応フルタイム。 休みの日は、たいてい子供と公…

朝活を始めてみたい

堂々と言うことでもないが、私はものすごく寝る。人生で一番夜更かししそうな学生のころも22時くらいには眠くなり、金曜ロードショーを最後までみれないのが悩みだった。 …

楽しむことを恐れない自分になる

伊藤絵美の「世界一隅々まで書いた問題解決法の本」を読んだ。 すごくいろいろ感銘を受けたのだが、私がとくに心に残ったのは、「実現可能性にかかわらず、問題解決のため…

私のto do管理の方法の歴史

それなりの年数働いてきて、いろいろなto do管理の方法を試してきました。試行錯誤の歴史を振り返ってみます。 初心者時代:書くのがたいへんな割に、やり忘れが生じる …

デジタルの時代だけど、アナログも悪くない

ミニマリストが流行っている。ものを最小限にしか持たない、すっきりとした暮らし。 ちょっと前だったら、好きな本やCDは買って持つしかなかったけど、電子書籍がだいぶ一…

「十角館の殺人」を読んだ。

私が語らなくても、いろんな人が傑作だ、ミステリ好きなら読むべきだ、と言っているのは知っています。でも、私が語ることで、「十角館の殺人」と巡り合える人が一人でも増…

休日は効率化を求めない

私は仕事が好きだ。もちろんいやなこともあるけれども、基本的にやりがいを感じている。なかなか難しいときもあるが、できるだけ時間を見つけて勉強して知識をアップデート…

かわいい靴下にハマっています

もともと私は、メイクにもファッションにもあまり興味がない。 やっとスキンケアに興味がでてきた話は、以前noteで書いた。 めったなことでは服を買わないし、靴下は黒ば…

餃子から、親の呪いについて考える

餃子、と聞いて私が思い出すのは、親の言葉って、無意識に子供を縛っているのではないか、悪気はなくても呪いになっているのではないか、ということだ。 私は餃子が好きだ…

私たちは謝らなくていいし、怒っていい

ふだん、あまりエッセイの類は読まないのだが、ネットニュースで紹介されていたので「とりあえずお湯わかせ」(柚木麻子)を読んでみた。子育てやコロナ禍の日々、女友達と…

何年たっても古びない映画。「もののけ姫」を語ります。

私がジブリの映画「もののけ姫」を観たのは確か小学生のときだったと思う。映画館でみたのか、テレビでみたのかは忘れてしまった。親から観るように言われて、終わったあと…

意識低い系ワーママが、ほんの少しだけ美容に目覚めた話

私は、本当にずぼらです。仕事中は気を張っているのでそれなりにちゃんとしていると思うのですが、プライベートでは、母として、女性として、本当に意識が低い。 引かれる…

やっぱり健康が一番大事。

2週間ほど風邪をひいていました。 もともとあまり風邪はひかないほうで、最後に熱をだしたのはコロナワクチンの副反応で1年前くらい。最後に風邪をひいたのは2年前くらいに…

家族旅行の準備で感傷的になってしまった話

子どもはすぐに大きくなる、かわいいのは今だけ、と言う。たまに実家に顔をみせると、両親は孫をみて「大きくなったね!」と喜ぶ。 でも、毎日相手をしていると、あまり大きくなった実感がわかない。0歳のころは、首がすわって、寝返りして、言葉がでてきて、と数か月単位で成長を実感していたが、大きくなるにつれ変化が小さくなってきた気がする。実際、保育園で定期的に測定する身長や体重をみても、むかしに比べるとあまり大きく変わらなくなってきたみたいだ。 もちろん小さいときの写真を見返せば、大きくな

習慣の力

習慣は人生を変える、と言う。 私がそれを実感したのは、you tubeでヨガをするようになってからだ。 私は、学生のころから肩こり腰痛がひどく、仕事を始めてからはそれで気持ち悪くなったり眠れなかったりするくらいだった。 定期的にマッサージに通っていて、それにプラスしてマッサージ店に駆け込むこともあった。 でも、ある日you tubeでヨガをやってみたら、肩こり腰痛がだいぶほぐれた。マッサージ店に行くと、どうしても「そこじゃないけど…言おうかな、でもちょっと我慢したら別のところ

断捨離中も、昔のスケジュール帳は捨てられない

「限りある時間の使い方」(オリバー・バークマン)という本を読んだ。私なりの要約としては、今は忙しくやることに追われていて、「いつか時間ができたときにこれをやろう、ゆっくりこうしよう」と思っていたも、そのときは永遠に来ない。だから今、やりたいようにやるべきだ、というもの。 とはいえ、リゾート地でなにもせずゆっくり過ごすなど、やはり小さい子供がいる間は現実的ではないこともある。 私が本を読んで、すぐやろうと思ったのは、部屋の片づけだった。 今は仕事と育児に忙しいし。子供が間違って

意外に今も悪くないんじゃないかと思った

今の私は、一言で言えばいわゆるワーママだ。 子育て中なので夜勤は免除してもらい、残業もほとんどせず働いている。でも、一応フルタイム。 休みの日は、たいてい子供と公園。 家事は、適当。洗濯乾燥機や食洗機はフル稼働だし、料理にやる気をだすこともあるが、夕ご飯を素うどんと納豆で済ませることもある。 服はだいたいユニクロ。美容は、かろうじて毎朝顔を洗ってメイクするレベル。 趣味はないが、肩こりがひどいのでyou tubeでみながらヨガをやっている。 noteの企画をみて「なりたい自

朝活を始めてみたい

堂々と言うことでもないが、私はものすごく寝る。人生で一番夜更かししそうな学生のころも22時くらいには眠くなり、金曜ロードショーを最後までみれないのが悩みだった。 今子育て中で、子どもと一緒に20-21時くらいには寝るのだが、その分とくに早起きするわけでもない。ふつうに仕事に間に合う時間に起きている。 いつも仕事場についてからロッカーで少しストレッチしたり、水分補給したりしているのだが、子どもが朝どれくらいスムーズに家をでてくれるかで、ロッカーで過ごす時間がだいぶ変わる。ゆっく

楽しむことを恐れない自分になる

伊藤絵美の「世界一隅々まで書いた問題解決法の本」を読んだ。 すごくいろいろ感銘を受けたのだが、私がとくに心に残ったのは、「実現可能性にかかわらず、問題解決のための手段をブレインストーミングする。ずるかったり、いい子な解決法でなくてもいい」というところ。 堂々と言うことでもないが、私はすぐにいらいらする。子供がよくわからないことで癇癪を起したり、眠いのに永遠に話しかけてきたり、自分じゃ手が回らないから助けてほしいのに夫がスマホに夢中だったりすると、我ながら「そこまでいらいらしな

私のto do管理の方法の歴史

それなりの年数働いてきて、いろいろなto do管理の方法を試してきました。試行錯誤の歴史を振り返ってみます。 初心者時代:書くのがたいへんな割に、やり忘れが生じる 本当に初心者の研修医1年目時代は、とにかくメモ(メモ帳持ってなかったのでプリント用のA4用紙を拝借して使用)。指導医の先生に言われたら、「○○さん(患者さん)にこの薬を処方する」「××さんのサマリーを書く」とその場でメモ。でも、優先順位もわからないし、「あとでこれ調べよう」「勉強しよう」と思ったことも一緒くたに

デジタルの時代だけど、アナログも悪くない

ミニマリストが流行っている。ものを最小限にしか持たない、すっきりとした暮らし。 ちょっと前だったら、好きな本やCDは買って持つしかなかったけど、電子書籍がだいぶ一般的になったし、サブスクでいろんな音楽を聴けるようになった。服も家電もレンタルできるし、スケジュール帳を買わなくても、アプリで予定やto doの管理ができる。身軽に生きていける時代になったものだと思う。 それは便利でいいことだけど、私は古い人間なので、好きなものを実物で持つのも悪くないと思っている。 例えば私が初め

「十角館の殺人」を読んだ。

私が語らなくても、いろんな人が傑作だ、ミステリ好きなら読むべきだ、と言っているのは知っています。でも、私が語ることで、「十角館の殺人」と巡り合える人が一人でも増えたらいいな、と思って書いてみます。 ネタバレはしませんが、感想を書くとどうしてもヒントになってしまうと思います。これから「十角館の殺人」を読むと決めている方は、ここから先は読まないでください。すでに読んだよという方、おもしろそうだったら読もうかなという方は、このまま進んでください。 私はもともと、ちょっとしたミス

休日は効率化を求めない

私は仕事が好きだ。もちろんいやなこともあるけれども、基本的にやりがいを感じている。なかなか難しいときもあるが、できるだけ時間を見つけて勉強して知識をアップデートしているし、どうしても子供のことで休んだり早退したりが多いので、勤務している時間は人の倍働くよう意識している。 to doリストを作り、隙間時間を無駄なく使う。ショートカットキーやテンプレートの利用は必須。よく調べることはまとめてメモして、いちいち調べないようにする。 実際倍ではないだろうけど、とにかく効率化を意識して

かわいい靴下にハマっています

もともと私は、メイクにもファッションにもあまり興味がない。 やっとスキンケアに興味がでてきた話は、以前noteで書いた。 めったなことでは服を買わないし、靴下は黒ばかり買いそろえていた。理由は、穴が開いても残ったほうをまたペアにできるのと、子供がいないころはパンプスやバレエシューズを履いていたので、黒い靴下ならストッキングの代わりに使えると思っていたため。 相変わらず、服には興味がうすい。雑誌や、ショッピングモールでマネキンが着ているのをみて「いいな」「こんなの着たらおし

餃子から、親の呪いについて考える

餃子、と聞いて私が思い出すのは、親の言葉って、無意識に子供を縛っているのではないか、悪気はなくても呪いになっているのではないか、ということだ。 私は餃子が好きだ。冷凍餃子を家で焼いても、惣菜としてスーパーで買っても、中華料理屋で頼んでも、まず大きく外れるということはなく、安定しておいしい。 でも、私は長い間餃子を食べることに罪悪感を抱いていた。お菓子をごはん代わりに食べているような後ろめたさ。 なので、大人になってから同僚と餃子を食べていて、同僚が「餃子は完全栄養食品だから

私たちは謝らなくていいし、怒っていい

ふだん、あまりエッセイの類は読まないのだが、ネットニュースで紹介されていたので「とりあえずお湯わかせ」(柚木麻子)を読んでみた。子育てやコロナ禍の日々、女友達との交流や子育ての工夫などのエッセイだ。 どれも軽妙な語り口で、子育ての大変さをくすっと笑える形で表現したり、男女差別について鋭い批判を述べていたりしている。 すべて面白いのだが、私が特に心に残ったのは2つ。 1つめは、お笑い芸人がテレビ番組のトークで、新幹線でずっと乳幼児に話しかけている母親を揶揄した、という話。私

何年たっても古びない映画。「もののけ姫」を語ります。

私がジブリの映画「もののけ姫」を観たのは確か小学生のときだったと思う。映画館でみたのか、テレビでみたのかは忘れてしまった。親から観るように言われて、終わったあと感想を求められて、「最後自然が戻ってよかった」みたいなことを言った記憶がある。 でも、そんな単純な話じゃない、と子供心に思っていた。うまく言語化できなかったけれど、自然を壊す悪い人間のせいですべてがめちゃくちゃになって、でも最後はみんな仲良し、平和になりました、ではないと感じていた。そうではないからなんなのか、は分か

意識低い系ワーママが、ほんの少しだけ美容に目覚めた話

私は、本当にずぼらです。仕事中は気を張っているのでそれなりにちゃんとしていると思うのですが、プライベートでは、母として、女性として、本当に意識が低い。 引かれると思いますが、真夏で朝起きたらもう汗だく、という日でなければ、基本的に朝は顔を洗いません。ちょっと目やにをとるだけ。当然、仕事がなければ化粧もしません。 ですが、ふと。休日子供と一緒に行ったショッピングセンター、トイレの鏡で自分をみると、なんかへんだなあ、と感じてしまいました。もちろん、きれいとかおしゃれとかでないこ

やっぱり健康が一番大事。

2週間ほど風邪をひいていました。 もともとあまり風邪はひかないほうで、最後に熱をだしたのはコロナワクチンの副反応で1年前くらい。最後に風邪をひいたのは2年前くらいになります。 前回も、それまでも、だいたい風邪のパターンとしては「昼くらいに関節痛や倦怠感→夕方くらいに寒気→お風呂入らず布団で暖まり、汗をかく→翌朝には解熱」という流れでした。 ので、こんなに風邪が長引いたのは記憶にある限り初めて。 最初は「あ~、久し振りにきたな…」くらいでしたが、熱がなかなかさがらず、仕事も行け