誰もやりたがらないPTAをやってみて得たもの
毎年4月になるとやって来るアレ…
そう、PTAの委員決めです。みんな急に黙り下を向いてしまいます。
早く誰か手を挙げてくれないかな…
この雰囲気に負けてやると言ってくれないかな…
そんな気持ちで耐久レースが延々と続くわけです。
娘が通う小学生でも、児童一人につき一回というノルマ(?)があります。しかも低学年では様子見で役を逃げ切り、高学年になると受験で忙しくなるため、中学年の保護者たちが、こぞって立候補する、という事態が起きているのです。
それを知って、第二子以降の保護者たちは、低学年のうちにやってしまおうと立候補する流れが出来ていることに気付きました。
そんな流れに乗り、私も次女が一年生の時に委員を終え、長女の方で今年委員をやることになりました。
委員同士が集まり、その中で委員長、副委員長を決める分科会の日。またしても全員下を向くという同じ光景に出会い、私は本当に驚きました。
私を含め、みんなノルマを達成するために立候補してきた人たちばかり。
自己紹介でも「仕事をふってくれればやります」「委員長とかは無理なので…」
「えー!!」
実際、私も二歳の三女を家で見ているため、無理だなと感じていました。
ただ周りは私よりも断固としてやらない感じ。わかります?何時間でも下を向き続けるよっていう強い雰囲気。
なかなか決まらないので、会長や副委員長が間に入ってくださり、委員長は名前だけということで、分担してやりましょうと提案してくれました。
それでも強い意思を持った保護者たち。さすがに私はしびれを切らし、気づけば分担していただけるなら…と、委員長になってしまいました。
委員長が決まってしまうと、みんな手のひらを返したように何でもやります!協力します!と声をかけてくれました。何だかなぁ…と思いつつ、ちゃんと出来るのか不安な気持ちいっぱいでスタートを切りました。
とはいっても、昨年の引き継ぎファイルを見て、何をどの順番で誰に相談すればいいのかも分からずの状態で、初めはかなり苦労しました。
最初に相談したのが、男性の副会長さん。この方が本当に素晴らしい方でした。どんなに小さなことでも優しく丁寧に答えてくれました。家ではお父さん、本業のお仕事もかなり忙しいはずなのに、質問すると返信が早い。そして、親切。私はすっかり頼り、たくさん聞いてやり方を学びました。
そして、他の委員の方にそれぞれ分担して、たくさん仕事(といっていいんでしょうかね?)を割り振りました。
お願いしてみると、皆さんほんと快く引き受けてくれ、仕事も早いし、助かることだらけでした。
最初は「誰も委員長もやらないし、二歳児見ながらなんて出来ないのに」と悲観的になって、周りを恨んだりしていましたが、いつまでもその視点で見てはいけないことに気付きました。
たくさん相談し、たくさん割り振って、きちんと感謝の気持ちを伝え、進めていきました。そして、もうすぐ三月で私の役目も終わろうとしています。
今までPTAを立候補してくれる方に対しても、ちょっと理解出来ない部分も正直ありました。
時間も取られるし、気も遣います。
文書を考えるときなんて、子供放置して一生懸命になっちゃったり。
損得で考えてしまうんですよね。
でも、実際やってみると、関わった人の人間性を感じられたり、助けてもらいながら進めていく有り難さや、コミュニケーション力、色々と学ぶもの、感じるものがありました。
大変ではあります。出来ればやりたくない気持ちは今もやっぱりあります。
でも、来年、同じ委員をやる方には、やりやすいように、やって良かった(かも)と思ってもらえたらいいなと感じて、引き継ぎ資料を作成しています。
何でもやってみる、というのは重要ですね。今年の私の目標です。思ったより得るものはたくさんあります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ご縁がありますように…
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