著作権フリーのイラスト、本当に使っても大丈夫?
こんにちは。弁護士のスミです。福岡で知財案件を取り扱っています。
知財は東京や大阪など大都市だけと思われがちですが、私のいる九州でも知財戦略は重要だと言われています。逆に、地方の企業こそ、ビジネスを強くするために知財まわりを押さえておくべきだと感じます。
微力ながら、私も草の根から発信していこうと思っています。
さて、ちかごろは著作権に関するご相談が多くなっていると周りの先生方もおっしゃいますので、今回は著作権のお話です。
Q:著作権フリーのサイトにあるイラストを使っても大丈夫ですか?
A:フリーになる条件があります。よく利用規約を読んでください!
著作権フリーになっているから大丈夫!と思って使うと、あとで著作権者から差止めや損害賠償を受ける可能性があります。
よく利用規約を読んでみてください。結構細かい条件が決められています。
たとえば、有名ないらすとやのサイトは、フリーで商用利用ができることで知られています。
しかし、利用規約をよく読むと、1つの資料に21点以上のイラストを使う場合、無料で商用利用はできないと書いてあります。フリーだからと21点以上を使ってしまうと、1点から利用料が発生してしまうので注意する必要があります。
このnoteのサイトにある「みんなのフォトグラフィー」も、noteの見出しに利用する場合のみ利用可能となっています。つまり、noteの見出しでないに利用すると、利用の差止めにあったり、著作権料が発生する可能性があります。
企業や自治体でも、担当者の判断で大丈夫だろうと思って気軽に利用してしまうことが多いです。
あとで著作権者から著作権料を請求されて、はじめて無断利用になっていることに気づく、というケースがしばしばあります。
もし、担当者が著作権フリーのサイトから画像をとってきて、それが周りに気付かれずに何年も放置されてしまったら?
数年たったあとに著作権者が何十万円もの利用料を請求してくる・・・
こういう恐ろしい話が実際にあります。
ぜひご自身のサイトを一度確認してください。
出典の分からない画像やイラストはありませんか?
利用規約を確認していないフリー素材の画像を使っていませんか?
そういった画像やイラストはリスクになりますので利用をやめましょう。
今日のポイント:フリー素材のイラストや画像を使うときは利用規約をよく確認すること!
利用規約を読んでも使っていいかよく分からない、というときは潔く利用をやめましょう。いらないリスクは背負いたくないですね。
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