脳卒中経験者限定のSNSアプリ Gerbera開発にかける想い

こんにちは、株式会社Arbletで代表をしている清水です。
脳卒中を経験された人たちに向けたSNS「Gerbera」（ガーベラ：花言葉は「常に前進」「思いやり」）を2022年2月にリリースして約半年が経過しました、お陰様でGerberaのユーザーも増えてきています。
また、この半年の間で”自宅での運動を支援するエクササイズ機能「Gerbera® ケアトレーニング™」”もリリースすることができました、Gerberaアプリの中でご利用いただけますのでぜひお試しください。

リリースから半年という節目を迎えたこともあり、改めてGerberaの紹介やGerberaをどんな場所にしたいのかといった想いなど、まとめました。

Gerberaについて

Gerberaとは脳卒中を経験された方に向けたSNSアプリです、iOS/Andoroidに対応しています。

Gerberaには大きく以下の3つの機能があります。

日々のできごとからつながれるCast（キャスト） 機能

共通のテーマでつながれるThread（スレッド） 機能

自宅での運動を支援するExercise（エクササイズ）機能「Gerbera® ケアトレーニング™」

少しでもご興味持っていただけましたら、ぜひ紹介ページ・ダウンロードページをご覧ください。アプリや機能は無料でご利用いただけます。脳卒中を経験された当事者の方限定としております。

脳卒中経験者限定のSNSアプリ Gerbera®

iOSのダウンロードページ
https://apps.apple.com/app/id1550734601

Androidのダウンロードページ
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.arblet.gerbera

Gerberaを開発したきっかけ

脳卒中を発症すると、人によっては身体がある程度回復するまでに半年またはそれ以上の時間が必要です。
しかし公的サポートを受けることができる期間というのは限られており、その期間だけではサポートが足りない方もたくさんいらっしゃいます。
公的サポートが終了した後は自費でリハビリをする、ケアホームに通うなどで金銭的にも重たい負担がかかってしまいます。
何かあった時のためにとすぐ側で誰かがずっと見続けるわけにもいかない、このような現実を補う手段として何か自分ができることはないかと考え、脳卒中を経験された方にお話を聞くことから始めました。

脳卒中を経験された方々のお話を聞く中で、個人的な印象として”気持ちの面ですれ違いを感じている方が多い”と感じました。
自分が思っていることや感じていることをそのまま共有出来ていない、コミュニケーションがうまくできていない、気持ちを吐き出したくても身近にいる家族と話をしても解決策が出てこない・・・などです。
もちろん"解決策"をそのまま提供できると思ってはいませんが、脳卒中の経験者同士であれば知識や体験の共有が少しでもできるのではないか、そのような場を提供することが自分ができることの一つなのではないかという考えに至りました。
ツールとしてGerberaを利用することで、脳卒中を経験された方が自活できるようになる一端を担いたいという思いがあります。

Gerbera開発裏話

少しだけGerberaの裏話をさせてください。
Gerberaの機能の一つでもある「スレッド機能」には1つのルームに参加できるのは10人以下という制限を設けています。

＜スレッド機能とは＞
話題ごとに10人以下の小さなグループでつながり、グループ内でチャットをすることができます。
自由なトピックで話せるフリースレッドと、症状別に話したり情報共有できる症状スレッドがあり、フリースレッドは誰でも自由にスレッドを作成することができます。

人数が多くなるとどうしても読む専門になってしまい、なかなか話しかけづらいというのもあると思います。
だからこそ、少人数のグループの中で自分から積極的にコミュニケーションをとりにいくことのハードルが下がるようにという想いから人数制限を設けました。
※制限があるのはフリースレッドのみとしています、症状スレッドは人数制限はありません

インターネットやSNS上で見聞きした情報が”自分に当てはまっているのかどうか”を考えた際、それらの情報を見て読んでこうなんだと一方的に理解するのではなく、気になることは自分から気軽に聞きにいって、そうやってコミュニケーションを取っていく中で情報について理解出来る・自分も当てはまるのかが判断できる場が必要なのではないかと考えていました。
一方的に情報を受け取るだけではなく、そこから自分で考えて深掘りをしてコミュニケーションを取る、これも自活の一つの要素だと考えています。
少人数のグループの中で自分のことを話せる場として有効に活用していただければと思います。

最後に

色々なSNSを見ている中で、日本の人の特性というのもあるかもしれませんが、自分からつながりにいくのが苦手な方も多いのではないかという印象を抱きました。
初めて属するコミュニティに参加した場合でも、積極的につながりを作ることができる・発信ができるという仕組みを作りたいなと考えています。
いわゆるコミュニティマネージャーという役割がいてコミュニケーションが活発になるといったものではなく、自然と交流が生まれるようなアイデアです。
誰しも何かを発信する際にどうしても「外向きな自分自身」を作ってしまう部分があると思います、それらをなくして「素直な自分」で発信出来るような仕組み作りがGerberaを通じてできればよいなと考えています。

Gerberaのことが気になった方はぜひダウンロード・ご利用いただけますと幸いです。

iOSのダウンロードページ
https://apps.apple.com/app/id1550734601

Androidのダウンロードページ
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.arblet.gerbera

※本記事の内容は２０２２年７月現在のものです