2022/9/26

高校卒業式の次の日、予告無く私は実家を追い出された。

高校卒業式が終わってから、私は卒業をしたんだなということに少し浸っていた。
そのままいつものように誰も帰ってこない家で一人眠りについて


起きたら引っ越し業者の人達が作業をはじめていた

いや、起きたらというより起こされたのだ
引越し作業の大きな音に

私は慌てた
恐れていたことがおきてとにかく訳が分からなかった
これが現実の事なのかもわからなかった
とにかく訳が分からなかった

それから、自分がどうやって祖母の家に荷物を運んだのかも覚えていない

覚えているのは自分のいる2階に迫るクレーンの光景

その出来事だけでも絶望していたのに
祖母から
弟は今日再婚相手と一緒に住むか父から聞かれたらしい
という言葉。
そして弟は『知らない人とは住みたくない』と言ったそうだ。

なんで?私には3年前の時点で父が実家に再婚相手を連れて住み戻ってくる話をしていたのに
なんで弟には戻ってくる当日、その話をした?
なんで?なんで?
そんなのひどい

この時の事は鮮明に覚えている
私は父に怒ったのだ、弟のことについて
なんで今日言った?と。
そして父は言った

『今日言えばいいかなーって…』


なんで?なんだろうこれ?なに?
なんで?

今でもフラッシュバック時に出てくる一番多い光景のひとつがこの出来事だ
だって、本当の絶望を突きつけられた始まりの日だったから

フラッシュバックが多発し始めたのは明らかにこの、家を追い出された日からだ

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