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【MTGA】ガチ素人のデッキ構築〈消化の泥塊を使いたい話〉【スタンダードBO1】

 ご挨拶?を見てくださった方はありがとうございます。そうでない方は初めまして。
 今回はまだ動画にはしていないけど,面白かったし動画にしてみようかなとちょっと考えているデッキの紹介と,そのデッキの作成過程の紹介をさせていただきます。さて,天啓のスタンダード禁止,神河:輝ける世界,ニューカペナの街角を経て刻々と変化してきたスタンダード環境ですが,この流れで地味~に強化を受けた,と自分が感じているカードがあります。
 それがこちらの,「消化の泥塊」です。

増えるタルモゴイフ?

 緑ダブシンの5マナ。そのパワーは自分の墓地にあるカードのカード・タイプの種類に等しく,タフネスはその値に1を足した値に等しくなります。例えばクリーチャーとエンチャントが落ちていれば3/4,墓地に何もなくてもタフネスは+1されているので0/1で場に残り自壊することはありません。現在カードタイプは土地,クリーチャー,エンチャント,アーティファクト,インスタント,ソーサリー,プレインズウォーカーの7種類があるので,スタッツの最大値は7/8ということになるでしょうか。
 これだけ見ると,自分の墓地しか参照せず適正マナコスト(重すぎかな?)になったタルモゴイフのような感じですが,このカードには5マナを要求する故の強力な効果を内蔵しています。それは「自分の終了ステップの開始時に,同じくスタッツが墓地のカードタイプによって決まるトークンを一体生成する」というもの。コイツ自体のコピー・トークンというわけではないので,本体を処理されればその時点で増殖は止まってしまいますが,処理されないかぎりどんどん増えて盤面を制圧していきます。しかもスタッツによっては5マナでマナレシオ1以上のクリーチャーがノーコストで一体ずつ増えていくので,その脅威度はかなり高いと思います。

1.なぜ消化の泥塊に注目したのか?

 もともとは,現在環境で活躍しつつも少し先のローテーションでスタン落ちする猫戦車こと〈エシカの戦車〉の代わりとしてコイツを採用できないか?というところから始まりました。エシカの戦車と比較したときの評価はこんな感じになるでしょうか。
〇エシカの戦車と比較したときの利点
・出たターンからトークンを増やせる。
・出るトークンのスタッツが2/2より高くなる可能性がある。特にジャンド系デッキではサクリファイス系呪文や軽量除去を多用するため,2/2より大きくなる条件を自然と満たしやすい。
・タフネスの+1で返しの食肉鉤を回避できることがある。

〇エシカの戦車と比較したときの欠点
・1マナ重く,ダブルシンボルである。
・本体の除去耐性が一切ない。
・墓地対策されると貧弱なスタッツになってしまう。メインから墓地を対策してくるカードがローテ落ち後も多く存在する。
・他のトークンを増やせない。
・全除去で本体ごと流されてしまう。ローテーション後ドゥームスカールがスタン落ちしても集団失踪や招待性など採用可能な全除去は多く残る。

…なんか欠点のほうはだいぶ致命的ですね。猫戦車の代わりとして使うのはあきらめましょうか…。

なぜ戦車に乗ると猫が増えるのか…コレガワカラナイ

2.消化の泥塊と相性の良いカードは神河に居た!

 しかし,エシカの戦車の代わりという目線から離れると,カードプールが広がっていく中で(といってもあくまでスタンの話ですが),特に神河:輝ける世界で消化の泥塊と相性の良いカードがかなり増えました。

 

 そう,クリーチャー・エンチャントやアーティファクト・クリーチャーの登場です。これらのカードは2つのカードタイプを持つので,墓地に1枚あれば消化の泥塊のスタッツを一気に+2/+2してくれます。しかも神河には魂力という,特定のマナコストと自身を捨てることで効果を発動できる能力が存在するのですが,その魂力の多くは上述したクリーチャー・エンチャントやアーティファクト・クリーチャーに与えられています。これはもはやデザイナーズコンボと言っても過言ではありません(過言)。しかも同セットには魂力を持つ土地まで登場しています。これら魂力持ちを使うだけで墓地には3つか4つのカードタイプが存在。自然に消化の泥塊のスタッツを上げるのに貢献してくれるでしょう。少しデッキが組みたくなってきたので,一度このカードを中心に据えてデッキを組んでみましょうか。

3.素人のデッキ構築…

 ここからは素人なりのデッキ構築といいますか,素人はこんなこと考えてデッキ組んでるんだなぁという感じで読み進めていただければと思います。あ,普段からBO1しかやっていないのでとりあえずサイドボードの話もなしで。あと最近は自分の中で,直近のローテーションでスタン落ちするゼンディカーの夜明け~フォーゴトンレルム探訪までのカードは使用しない縛りを設けています。ローテ後もそのデッキを長く使いたいという理由もあり,素人的にはこれぐらいカードプール狭いほうが思い切ってデッキ組みやすいという理由もあり…。
※余談ですが筆者はMTGアリーナBO1ランク戦でダイヤ以上まで行ったことがない,自他ともに認めるど素人です!それをご了承の上この先をお読みいただければと思います!
 とりあえず相性の良いカードを探してみましょう。まず一つ思いつくこととして,大狸は理想的な相性といえるでしょうか。

 2種類のカードタイプを持ち,色もあっていて,魂力で自分から墓地に行くことができ,その効果で3マナから消化の泥塊を出せる5マナへのジャンプもできる,とかなり相性がよさそうだし採用できそうです。


 また,樹海の幻想家,しげ樹も消化の泥塊とは相性がよさそうです。
大狸同様クリーチャー・エンチャントで魂力持ち。しかも自身の効果で墓地を肥やしつつ土地加速して墓地回収までできるという自己完結した能力持ち!え,コイツめっちゃ強くね(今更)?作ろうとしているデッキの方向性も合致してますし入れない手はなさそうです。
 それと,青を含みに入れるならば巨大な空亀鏡殻のカニも相性はいいでしょう。



 特に巨大な空亀はバウンスと墓地回収の2種類のモードを選択できる選択肢の広さも魅力で魂力で捨てた大狸やカニなどのファッティを回収しクロックとして場に出す動きも結構強そう。
 魂力持ち以外では,墓地に落ちるタイミングは少し遅くなりますが,序盤のライフを守りPIGでドローもできる回路の修理屋も無理なく採用できそうです。

私このカードアドの塊で結構好きです…

 もちろんコイツもアーティファクト・クリーチャーで2種類のカードタイプを持ちます。エンチャント,アーティファクトはなんとなく決まったので,ここからはこれ以外のタイプのカードについて検討していきます。
 まずプレインズウォーカーは,同色である緑に皆さんおなじみレンと七番がいます。

デカァァァァい!説明不要!!

 マイナス3能力で出てくるトークンが単純にデカくて強いだけでなく,プラス1能力でマナを伸ばしながら墓地を肥やせるのはしげ樹と同様に消化の泥塊と相性がよさそうです。またプラス1能力でデッキを掘りつつリソースを回復できる狩りに出るビビアンも悪くないですが,プラス2能力があまり機能せず(4マナ生物を採用しておらず消化の泥塊をサーチできないため),全体的に採用カードが重く序盤に相手の動きに干渉できる軽いカードが欲しいため一旦保留で。
 あとはインスタントとソーサリーですね。現状低マナ域の動きが薄く,序盤に相手の盤面や動きに干渉できるカードがもうちょっとほしいので,黒を足して万能除去の冥府の掌握を入れておきます。

 そしてせっかく黒をタッチしたので使い終わった魂力持ちクリーチャーをリアニできる戦墓の再誕も入れてみます。フラッシュバック持ちなのでレンと七番やしげ樹で墓地に落ちても安心。

 あとは出したターンが一番無防備なので,呪禁と破壊不能を付与できるタミヨウの保管はあるとうれしいかもしれません。

追放除去多いしプロテクション(白)つけても良くない?(よくない)

 それと隠し味的に精神連携メカも入れてみようかな?

ウーズでもなんでも精神を連携できる神河脅威の技術力!

 精神連携メカは搭乗1でクリーチャー化できる3マナの機体で,素のスタッツも4/3飛行とかなり高め。しかしこのデッキに入れるならばやはり搭乗時の効果を活用したいですね。この機体は搭乗される際,「搭乗したクリーチャーが伝説でなければスタッツは4/3飛行のままでターン終了時までそのクリーチャーのコピーになることができる」効果を持ちます。消化の泥塊でこれに搭乗して泥塊をコピーすれば,終了ステップ開始時にトークンが2体出現!除去されなければ毎ターン2体ずつトークンを増やせるため,かなり盤面をがちがちに固められそうな感じがします。しかも精神連携メカ自体は3マナであらかじめ戦場においておけるため,消化の泥塊を出したターンにすぐ搭乗して攻撃でき,消化の泥塊が戦場に出たターンの動きを増やせるのもいい感じです。ただデッキに採用した他のクリーチャーとのシナジーはあまりなく(一応回路の修理屋で搭乗すれば除去られた時のディスアドはある程度回避できるかも),場にクリーチャーがいないと仕事できないので,普通に中盤のクロックとして運用しつつ消化の泥塊をコピーできたらラッキー程度の運用として2枚だけ入れてみます。
 これで大体デッキは整ったでしょうか。

4.とりあえず試作してみたリスト ~スゥルタイ泥塊~

 デッキリストはこんな感じになりました。
デッキ
4 消化の泥塊 (MID) 177
1 沼 (HBG) 300
3 レンと七番 (MID) 208
3 戦墓の再誕 (MID) 220
3 森 (HBG) 308
4 大狸 (NEO) 189
3 巨大な空亀 (NEO) 216
1 島 (HBG) 296
3 鏡殻のカニ (NEO) 63
4 回路の修理屋 (NEO) 242
4 樹海の幻想家、しげ樹 (NEO) 206
3 タミヨウの保管 (NEO) 211
3 冥府の掌握 (MID) 107
2 精神連繋メカ (NEO) 62
2 夢根の滝 (VOW) 262
2 樹皮路の小道 (KHM) 251
4 死天狗茸の林間地 (VOW) 261
2 闇孔の小道 (KHM) 254
4 難破船の湿地 (MID) 267
1 清水の小道 (ZNR) 260
1 見捨てられたぬかるみ、竹沼 (NEO) 278
1 耐え抜くもの、母聖樹 (NEO) 266
1 土建組一家の監督所 (SNC) 255
1 天上都市、大田原 (NEO) 271
 大狸の魂力やしげ樹の能力で墓地を肥やしつつ土地を伸ばしたり,カニや空亀,回路の修理や冥府の掌握で脅威を除去したりしながら序盤を耐え,ある程度墓地が肥えたら消化の泥塊を投下,リアニメイトしたりメカで増やしたりしながらじわじわ盤面を作っていきたいなって感じのデッキになります。マナカーブヤバイことになってますが,ファッティの多くは魂力で使う前提なので,実際は3マナまで延びればそれほど動けないことはない,と思います。
 ちょっと土地だけは妥協してローテ落ちするゼンディカーの両面土地を複数採用しています。ちょっとこれ以上のタップインが許容できなかったのと,イニストラードの2色土地をまだ全部そろえてないからですね…。両面土地落ちるのつらいなぁ…。
 まだリストを作っただけでプレイで一回しか回していないので,とりあえずこのデッキをランク戦に持ち込んで何回か回してみます。そのため,Mtgaに関する次回の記事は勝率と個人的な使用感なんかをまとめた記事を投稿する,という形になりそうです(まぁ次に何の記事を書こうかはまだ全然決まっていませんので,いつになるかはわかりませんが…)。もしかしたらこのデッキネタに一つ動画も作るかもしれません。

 といったところで今回はこのあたりで。もし興味がありましたら次回の記事も読んでいただけると幸いです。ではまたどこかで。
 


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