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【観劇】宝塚宙組『カジノ・ロワイヤル~我が名はボンド~』


2階席1列目


寿つかささんのアダルトな男役ダンスを目に焼き付けるための観劇
大階段を使用しての男役ダンスの場合、組長さん、副組長さんにロックオンするとアダルトな色気にクラクラする。
あれはダンスが上手い下手の問題ではなく、(もちろんお上手でダンスに余裕があるのですが)「大人の色気」が溢れているのです。
指先、視線、特に伏せた目元に感じる艶、あぁ~見て良かった~~
「神よ~~」って感じです。
脚が高く上がるとか、ターンが速いとか、どうでも良いよと思える。
すっしーさんの色気を浴びるのもこれが最後と思うと、もっともっと浴びておけば良かったと思うのでした。

お芝居は誰も知っている007、ジェイムズ・ボンドです。
映画はかなり観ていますが、小説は読んだことありませんでした。

この役は真風さんのためにあったよ

ジェイムズ・ボンドのお祖父さんはロマノフ家の生き残ったお姫様を革命軍の手が迫るクリミア半島から助け出した人物とのこと、時期が重なったのは偶然ですが意味深です。

帝政ロシアにしろ、ソ連にしろ、現在のロシアにしろ、不凍港を欲する彼の国の権力者にとって、クリミア半島は手に入れておくべき場所であり、絶対に手放すはずはないのでしょう。

脚本は真風さんの卒業公演ということもあり、かつての公演をパロッたセリフもちらほら登場します。
「フランス語で、じゃあまたねは…」
言うのか?って思ったら、
「アビヤント」
出た~🤣
わたしにとっては、わたしを宝塚どっぷりに引き戻してくれた瞳子(安蘭けい)さんの卒業公演タイトル😄
(真風さん的には、新公主演タイトル)

これ以外にもありますよ。
「皇帝〇〇は立つ!」とかね。

今回の脚本で一番うれしかったのは、「KGB」を「カーゲーベー」と言ってくれたこと。
そこかい!
と突っ込みが飛んできそうですが、わたしは常日頃より「カーゲーベー」派なんですよ。
「ケージービー」ではない!
なんでもかんでも英語読みすんじゃない。

小池さんありがとう~~

芹香さんのお役、ル・シッフルは原作ではもうちょっと情けない役どころらしい。宝塚版では少し付け足されているとの情報アリ。

桜木さんのミシェルは学生運動を率いてカッコよく登場したわりに本質はやや情けなく、でもアナベルとくっつくところはなんていうか笑えた。

設定年代が1960年台後半なので、パンタロンだったり、ヒッピー風だったり、しっかり時代を捕えているな~
ロマノフ家の三人娘が全員ミニドレスなのも写真や映像で見た通りだ~
宝塚の衣装はそういうところも楽しい。

男役トップさんの卒業公演というと、お芝居のラストシーンは白いコートと白いスーツというんが定番なんだけど、今回はベージュ系
あぁそうなんだ~白じゃないのか~
まあジェイムズ・ボンドが白いコートに白いスーツってないよね~

でもフィナーレのデュエットダンスは真っ白でした。
きっとここに残しておいたんだね。
とても素敵な衣装でした。
そして銀橋で終わらないパターンは久しぶりに見たわ。

宝塚版のジェイムズ・ボンドは真風さんのためにある役だなと思いました。

今公演で卒業される皆様、ご卒業おめでとうございます。
東京公演千秋楽を、全員で迎えられますように。

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