うちにある積読

今年の春、家のメンテナンスなどもあるので、足の踏み場を確保するために、本を外のコンテナハウスに持っていきました。新書は、すでに、まとめていたので、割とスムーズに済みました。

学術系の本を、主に倉庫に放り込みました。それほど多くはないのですが、大きいので嵩張りました。

今、家にあるのは、小説系と、その持ち出しから漏れたいくつかの本です。文庫も、学術系は、倉庫行きなので、分量としては少なめです。

逆に、小説系で、持って行ってしまった本もあります。その当たりをつけたいので、今回、本棚にまとめてみました。

この本棚は建て付けがもう弱くてグラグラしておりますので、買い換えることになるでしょう。

まずは岩波文庫です。


これだけです。

少ないのはアレですが、抜けてる本が多数あります。『ブッデンブローク家の人びと』の下巻がありません。うーん、どこに行ったかなあ。『緑のハインリヒ』もないし、『失われた時を求めて』なんか一巻しかありません。

また、リサイクル本も多数あります。これは、廃棄しようかどうか、悩んでます。一読してから、と思っているのですが、ボロボロなのと、旧字体で、読みづらいので、読もうという気持ちが高まりません。ただ、こんなのも昔は翻訳されていたのか、なんていうものもあって、貴重は貴重です。

薄汚れてもう背表紙見えないのでまとめます

例えば…

グリンメルスハウゼン『阿呆物語』(「上」「中」「下」揃い)
ヴィニー『ステロ』
バナーエフ『文学的回想』(「第一部」「第二部」揃い)
ベネット『文学趣味』
ユージェーヌ・ダビ『煩悩』
ドーデ―『ナバブ ─パリ風俗─』(「上」「下」揃い)
ポルト・リッシュ『過去』(戯曲)
シチェードリン『ゴロウリョフ家の人々』(「下」だけ)
スタニスラフスキー『芸術におけるわが生涯』(「下」だけ)
ツルゲーネフ『ハムレットとドンキホーテ 他二編』(評論)
ファジェーエフ『壊滅』
ホーソン短編集『優しき少年 他十篇』
パウル・ハイゼ『改訳 片意地娘(ララビアータ) 他三篇』
アクサーコフ『家族の記録』
ピエール・ロチ『アヂィアデ』
ハウプトマン『ソアーナの異教徒 附線路番ティール』
ポウプ『人間論』
ケラー『白百合を紅い薔薇に(寓詩物語)』
ケラー『狂える花』
ブリュンチエール『仏蘭西文学史序説』
スターン『センチメンタル・ジャーニー』

ですかね。

数えるほどです。

白版、黄版、青版は、コンテナに全部持って行く予定です。緑番については、読んだものはコンテナに持って行く予定です。赤版については、どうしよう。これが今の悩みですね。

緑版は、こう見ると読んだものは多いですね。

田山花袋『田舎教師』『温泉めぐり』
志賀直哉のやつ。
中上健次短編集
川端のやつ
芥川
百閒
横光

純粋な積読は、野間宏『青年の環』ですかね。

これ、読めるのか?

赤版も、割りに持ってっちゃったもの多いですね。抜けが多すぎ、ですね。ただ、ヴァレリー・ラルボーの『AOバルナブース全集』は純粋に抜けてます。上巻だけ古本屋で買った記憶がある。紀行系はどうだったかな。ジイドの『コンゴ紀行』なんて、あったかな。ゲーテの『イタリア紀行』の下も、ちょっと覚えがない。

とにかく、抜けのものは早急に倉庫で見つけてまとめることとしましょう。

しかし、「積読」とはなんなのか。

読んでも売らなきゃ、「積んだママ」になってるわけだから、相変わらず「積んである」本。

引用するかなと思って買った本、とりあえず内容見とかなきゃと思って買った本、あとがきだけ気になった本。

「積読」とは、一般的に、金を投じたのに、読まないまま、場所だけ消費している本、という非難、の中で出てくる言葉。あるいは、読書家の自嘲、その文脈で使われる言葉です。

前者は、塩漬けにしている投資ってあるじゃん、それと同じ、だし、場所分の利益が出ているかどうかについては余計なお世話としか言いようがありません。

キャバクラにお金を投げて、何か利益が出てますか?蕩尽でしょ?積んでるだけ、良くない?怒られるかもしれないけど、その化粧品、装飾品、積んでるだけじゃないの?スマホゲーム課金、利益出るんですか?推しのグッズ、売れば同好の士が高値で買ってくれることもあるんだろうけど、売るんですか?売るのはあなたが亡くなった後ですか?そのお布施、あなたに何が返ってくるんですか?安寧ですか。じゃあ、同じじゃん。

短期的な利益、長期的な利益、あると思うけど、積読本を読んで得た知識なり内容なり、利益と見るんですか、幸福と見るんですか、信仰と見るんですか。

ま、吠えても意味ないんで、積読、ボロボロになった本から溶かしていきます。

それについて書いても、誰が得するわけじゃないけど、wiki書く人が、少しだけトクすればいいかな。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?