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空想の映画「夢十夜」のティザー映像の文言を考えてみた 〜第一夜から第四夜まで〜

頭の体操のつもりで、夏目漱石の『夢十夜』を読みながら、架空の映画予告の煽り文句を考えていました。

『夢十夜』のオリジナルストーリーを元にしたフィクションという設定です。

ショートムービー集『ユメ十夜』(2007)とは全く関係ありません(DVDは所有しております)。

第一夜

「百年待ってていただけますか」

枕元で囁くゆきずりの女
真珠貝で墓を掘る男
捨てても捨ててもなお 男のもとに戻ってくる日本人形

男の周りに次々に起こる怪異
尋ねてくる謎の霊媒師

誰が この女を殺したのか
怪異の連鎖を止めることはできるのか

第二夜

「アイツを殺さないと帰れない」

動く絵の噂
取材に向かった記者が何人も消えた廃寺
女医を襲う鋭い刃

暗闇から現れた和尚は魔か仏か
「この短刀を抜けば助かる抜かねば助かる」

深夜の村で行われた秘儀とは何か
やるかやられるか 丑三つ時が迫る

第三夜

「お前に殺されたのはちょうど百年前だったね」

60年前に植樹した廃校の杉
急に呼ばれた同窓会
余命半年と宣告された男が見たものは

円陣を組んで歌う子どもたち
中で泣いている子どもは誰なのか

繰り返される因縁
この円環を男は断ち切ることができるのか

第四夜

「深くなる 夜になる 直になる」

何気なく聴いたカセットテープに吹き込まれていた歌
次々に溺れる犠牲者たち
怪異に興味を持った「ニート」ライター

訪れた地方都市で言い伝えられる噂
爺さんの謎かけに秘められた鍵

徐々に明らかになっていく怪異の真相
百年前の陰惨な事件とは

勝手に原作にない要素を付け足しながら、こういう映像が観たいなあというものにしてみました。

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