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味を図形にたとえる ~共稼ぎ家事担当夫の料理 24~

パスタって、毎日の食事において、どんな位置づけですか?

「のっけから何をコイツは」と言われそうですが、日本の毎日の食事の中で、パスタをつくるタイミングって意外に限られてくるような気がします。

普段から味付けにガーリックとオリーブオイルを使うご家庭ならともかく、意外にわざわざ感が出てくるのが日本の日常におけるパスタ。

簡単は簡単で、土曜の子どもたちの昼ご飯くらいにつくることは多いのですが、あんまり平日の夜にやるぞー、という気分にはなりません。作り置きおかずと一緒にパスタがデンと出てもどうかな・・・となりますし。

やっぱりこういうのも食生活・食文化なんですよねえ。

アスパラ菜とレンコンのペペロンチーノ

ただ、コロナ禍のリモートワークで、休憩時間にあたる時間に昼をササっと済ませたいときは、割とパスタに頼ることが多かった気がします。

ガーリックの匂いもあんまり気にしなくていいので、基本的なペペロンチーノをよくつくっていました。

最近は、出社していたのでさほどでもなかったのですが、ふくらはぎの肉離れで、久々のリモートワーク中なので、出勤時間にあたる7:30~9:00に朝御飯として一品つくりました。

アスパラ菜とレンコンのペペロンチーノです。

色がなぜか良くない

工程

アスパラ菜は塩ゆで2分くらい。ゆで汁はとっておく。

レンコンは薄く切って、焼いて、焼き色をつける。

パスタをゆで始め、スパゲッティーニ8分。

5分たったくらいから、レンコンを焼いたオリーブオイルにオイルを追加して、にんにくと鷹の爪を入れ、味を移す。私は焦げようと知ったこっちゃないですが、人に出すときは焦がさないよう。ゆっくりと。

7分あたりで、パスタをフライパンに投入、パスタのゆで汁と、アスパラ菜のゆで汁をそれぞれ加え、水分は飛ばしつつ、ある程度でレンコンとアスパラ菜を投入、追いオリーブオイル。

全体的に混ぜ合わせて、味見して、塩で多少調味。

皿に盛る。

味を図形にたとえる

辛味・・・鷹の爪
旨味・・・ニンニクとオリーブオイル、レンコンの焼いた部分(+しょうゆ)
塩味・・・ゆで汁に備わった塩+追い塩(+しょうゆ)
甘味・・・レンコン(+しょうゆ)
苦味・・・アスパラ菜(+レモンの皮を削ったもの)
(酸味・・・レモン汁ちょっと)

味の構成って、こんな感じでしょうか。

結局、味が突出せず、順番に回ってくるように気を遣うのがコツなんでしょうね。旨味と甘みが欲しい人は、しょうゆをひとさじ足す場合もありますね。酸味が欲しい人はレモンの汁をひと回ししてもいいかもですね。

パスタってなんなら塩とオリーブオイルだけで食べられるじゃないですか。そこに、どんな味とどんな色どりを加えていくか、という足し算を考える時に、ペペロンチーノって一番いい材料だなって、あるとき思いました。

とてもいびつな図形にするときもあれば、できるだけ全体を円くしあげていく場合もある。

一番はっきりと自分にその図形が見えたのはペペロンチーノだったと思います。

放置して花の咲いたアスパラ菜と放置して色の変わったレンコン

アスパラ菜なんて無いよって人はホウレンソウでもいいし、小松菜でもいいと思います。レンコンに代るものはなんだろう、ジャガイモ?ただ、歯ごたえも同時に楽しむので、レンコンはレンコンなんですかね。

でも、結局はその場にあって、中途半端に残っちゃったものを使えばいいんじゃないですかね。できるだけ余すところなく食していく方向で行きたいものです。

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