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「日銀の政策修正後、来年の動きについて、みずほの唐鎌氏の言はまともだと思う」

日銀の金融政策修正は市場にネガティブ

日銀の金融政策修正で、日本はもちろん米国、欧州の相場も下げ基調、為替は円高の動きが続いているように見える。
12/20の修正後、本コラムでもコメントしたような市場情勢が欧米の機関投資家がクリスマス休暇から市場に帰ってきつつある今も続いている。

来年もしばらくはこの情勢が続くものと私は思っている。
黒田さんには投機筋によって攻め込まれたところをなんとか頑張ってもらって、あの政策を維持して日本経済への好影響である、円安、株価上昇への道筋をつけてもらいたいと思っていたが、耐えられなかったようだ。

来年2023年の為替と日米の金融政策

さて、来年へ向けての為替の動きで、日米の来年の金融政策に注目が集まっている。
大かたの見方は、
日本は、黒田修正も有った後でさらに新総裁による利上げの可能性も取りざたされている、
米国は、FRBの利上げも先が見えてきたとする、
そうした中で、円高を言上げする識者も非常に多い。
中にはニトリの会長なども来年は円高だろうと日経で発言していた。

中身も読んだが、そうニトリに都合よく為替が進展するとは、わたしには思えない。

いつも引用する豊島逸夫氏は私の考え方に近い。下記を参照ください。

みずほの唐鎌氏のロイターへの寄稿がまとも

そういう中で、いつかも行き過ぎた145円超の円安に対してレパトリ減税の提言で紹介した、みずほの唐鎌氏の言説はまともだと思う。

基本は、米国の利上げに終息の見込みはなかなか立ちそうにない。
来年利下げすら織り込んでいる国際金融スジの見方はまだなお甘い(とまでは言ってないが)。
ターミナルレートが6%超えの可能性も十分ある。
2%のインフレへの終息は時期尚早、日銀の政策はこれ以上の利上げへの修正は難しく、
春以降は円安の可能性がある、
というものだ。

実際、米国の雇用情勢はなお継続的にひっ迫し、高圧状態を続けるものと予想されているし、わたしもそう思う。
高齢者は気持ち的には低賃金では意地でも戻らないぞ、という勢いだと思う。

やはり、来年2023年は円安リスク大きい

以上、見ているとキーファクターは米国の雇用状況であり、その高圧状態が維持されるだろうことからFRBは利上げを継続することになり、円安のリスクが大きいと私は考えている。

株価についても、国際金融スジの甘い予想は裏切られ下落リスクが大きい。
日本についても、黒田修正により下落基調となる可能性がある。

以上のような予想をしているが、当たらぬも八卦であることをご承知おきください。

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